メタリカのギタリストであるカーク・ハメットはモーターヘッドがいまだにロックの殿堂入りを果たしていないことについて語っている。
レミー・キルミスターがフロントマンを務めたモーターヘッドは2002年からロックの殿堂入りを果たす条件を満たしているものの、現時点で殿堂入りは果たしていない。モーターヘッドは2020年に殿堂入りの候補として発表されていた一方で、得票数を得られていない。
カーク・ハメットはディーン・デルレーによるポッドキャスト「レット・ゼア・ビー・トーク」に出演してこの話題について言及している。「こういうことが起きると、世代の問題なんじゃないかっていうことを思うんだ。年寄りの人たちは理解していないんじゃないかっていうね。彼らは理解していないんだよ」
「彼らは特定のバンドが持っている影響力やインパクト、インスピレーションの大きさを理解していないんだ。聴いていないんだよ。ああいう歌い方のヴォーカルはひどいって言われてきた世代の人たちかもしれないね。本当はそうじゃないのにさ。別のタイプのヴォーカルなんだよ。モーターヘッドのレコードにはありのままの美しさがあるんだ」
彼は次のように続けている。「そういう人たちにとって、モーターヘッドは少し耐え難いものになってしまっているんだ。理解のされ方についても、もう少し理解してくれればいいのにさ。それこそが問題なんだ。単に世代の問題なんだよ」
「こういうことは言いたくないんだけどさ。いい音楽というのは世代を超越していくべきだと思うからね。とはいえ、特定の世代の人たちは、理由はどうあれ、最初からそれを遮断してしまうんだ。これは単に氷山の一角だよ」
ロックの殿堂は2020年に殿堂入りするアーティストが発表されており、ナイン・インチ・ネイルズ、デペッシュ・モード、ホイットニー・ヒューストン、ザ・ノトーリアス・B.I.G.、ドゥービー・ブラザーズ、T. レックスが殿堂入りすることが明らかになっている。
今年は35年目の発表となっていて、プロデューサー、ジャーナリスト、アーティスト・マネージャーであるジョン・ランドウも殿堂入りが決定している。
殿堂入りアーティストは16組の最終候補アーティストの中から選出されており、これによりパット・ベネター、デイヴ・マシューズ・バンド、クラフトワーク、ジューダス・プリースト、MC5、モーターヘッド、ルーファス&チャカ・カーン、サウンドガーデン、トッド・ラングレン、シン・リジィは殿堂入りまで少なくとも1年は待たなければならないことになる。