100 Club、救済措置によって存続が保証されることに

100 Club

ロンドンのザ・100クラブはウェストミンスター市議会による前例のない措置を受けて今後の存続が保証されることとなっている。

1942年の開業以来、ザ・ローリング・ストーンズやセックス・ピストルズ、オアシスらが公演を行ってきたザ・100クラブは今回、ライヴ会場として初めて固定資産税の控除が受けられる「NNDRローカリズム・レリーフ」の恩恵を受けられることが明らかになっている。

今回の措置は、世界最古のライヴ会場であるザ・100クラブが今後、 固定資産税について最大で100%の控除を受けられることを意味している。

ライヴ会場の支援活動を行っている慈善団体「ミュージック・ヴェニュー・トラスト」のマーク・デヴィッドは現地時間1月29日、ザ・100クラブで行われた記者会見で今回の措置を受けてザ・100クラブは「恒久的に救われる」ことになったと述べている。

今回のニュースは先日、ミュージック・ヴェニュー・トラストの働きかけによって政府がUKの小規模なライヴ会場にかかる固定資産税を50%削減することが発表されたことに続くものとなっている。

しかしながら、ザ・100クラブにかかる固定資産税は救済措置の上限となる5万1000ポンド(約720万円)以上となるために、今回の「NNDRローカリズム・レリーフ」による措置は非常に重要な意味を持っている。

マーク・デヴィッドは今回、固定資産税が5万1000ポンド以上となる草の根のライヴ会場は他にもUKに多く存在するとして、ロンドンだけでも39のライヴ会場がそれに該当すると指摘している。マーク・デヴィッドは続けて、ザ・100クラブへの今回の措置は他の地方議会が同様の措置に乗り出すための先例になると述べている。

マーク・デヴィッドはまた、救済措置が与えられるべき会場がリヴァプールにも5箇所あるとしているほか、他にもブリストルに4箇所、ブライトンに3箇所あるとしている。

他の地方議会にも同様の措置を検討してもらいたいとして、マーク・デヴィッドは次のように述べている。「地方議会は今や力を得ました。ここに先例ができたのです。今こそ行動を起こすべき時です。草の根のライヴ会場への口先だけの支援は終わりにして、実際に行動してください!」

ソーホー選出の議員であるティム・バーンズは次のように述べている。「ウェストミンスター市議会による今回の措置はこの有名なライヴ会場でのショウがこれからも続いていくことを意味しています」

「固定資産税の救済措置はあまりロックンロール的なものに見えないかもしれませんが、ザ・ローリング・ストーンズがここで演奏した時に言ったかもしれないように、これは音楽ファンの全世代を満足(Satisfaction)させるものなのです」

ザ・100クラブのオーナーであるジェフ・ホートンは次のように述べている。「なんと素晴らしい日でしょう。このような日が来るとは思ってもみませんでした。ここに来るまでは長い道のりでしたが、私たちは達成したのです!」

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