U2の『ヨシュア・トゥリー』は新たな投票で1980年代の最高のアルバムに選ばれている。
1987年発表のアルバムは10月10日のナショナル・アルバム・デイに先立ってBBCラジオ2が行った投票でトップに立っている。
投票ではダイアー・ストレイツの『ブラザーズ・イン・アームス』が2位に、ザ・ストーン・ローゼズのデビュー・アルバムが3位に、マイケル・ジャクソンの『スリラー』が4位に入っている。
ガンズ・アンド・ローゼズの『アペタイト・フォー・ディストラクション』は5位に、ザ・スミスの『ザ・クイーン・イズ・デッド』が7位に入っている。
上位20枚のランキングは以下の通り。
1. U2 – ‘The Joshua Tree’
2. Dire Straits – ‘Brothers In Arms’
3. The Stone Roses – ‘The Stone Roses’
4. Michael Jackson – ‘Thriller’
5. Guns N’ Roses – ‘Appetite For Destruction’
6. The Human League – ‘Dare’
7. The Smiths – ‘The Queen Is Dead’
8. Paul Simon – ‘Graceland’
9. ABC – ‘The Lexicon Of Love’
10. Prince – ‘Purple Rain’
11. Kate Bush – ‘Hounds Of Love’
12. Duran Duran – ‘Rio’
13. Tears for Fears – ‘Songs From The Big Chair’
14. Bruce Springsteen – ‘Born In The USA’
15. AC/DC – ‘Back In Black’
16. Deacon Blue – ‘Raintown’
17. Frankie Goes To Hollywood – ‘Welcome To The Pleasuredome’
18. INXS – ‘Kick’
19. George Michael – ‘Faith’
20. Pet Shop Boys – ‘Actually’
この結果を受けてU2のギタリストであるジ・エッジは次のように語っている。「『ヨシュア・トゥリー』はバンドである私たちにとってもすべてを変えてくれた。アメリカとイギリスの政治が不安定だったレーガン&サッチャー時代の80年代中盤に書かれたんだ」
「まさに今はあの時代に戻ってきたように感じているんだ。政治はまだ分裂しているしね。ここ数年、ありがたいことに世界各地で『ヨシュア・トゥリー』を演奏させてもらったんだけど、ほぼあのアルバムが1周回ったような感じがしているんだ」
「人々が毎晩、何年にもわたってこのアルバムの曲に繋がりを持ってくれていることに興奮するよ」
この50枚のランキングはBBCラジオ2による音楽の専門家によって選ばれたもので、1980年代のアルバム売上ランキングを基にしつつ、時の試練に耐えた名作も考慮されている。
先日、U2は『オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド』の20周年記念リマスター盤が発売されることが決定している。
2000年10月にリリースされた『オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド』はU2の通算10作目のアルバムで、ダニエル・ラノワがプロデュースを手掛けており、“Beautiful Day”、“Elevation”、“Walk On”といった楽曲が収録されており、7つのグラミー賞を獲得している。
リリースからちょうど20年となる10月30日に51トラックを収録したスーパー・デラックス・ボックス・セットを含むリマスター盤が複数形態でリリースされることが決定している。リマスター盤にはリリース当時、UKと日本のボーナス・トラックだった“The Ground Beneath Her Feet”も収録される。
U2は2017年に最新作『ソング・オブ・エクスペリエンス』をリリースしている。
さらにU2は新型コロナウイルスのパンデミックを受けてライヴ・ミュージックを継続させるために150万ドル(約1億6000万円)をさらに寄付している。