イエスは来たるニュー・アルバムより新曲“The Ice Bridge”がミュージック・ビデオと共に公開されている。
“The Ice Bridge”は10月1日にリリースされる7年ぶり通算22作目となる新作『ザ・クエスト』に収録される。同作はソニー・ミュージック移籍第一弾となるアルバムで、プロデュースはスティーヴ・ハウが担当している。
“The Ice Bridge”のミュージック・ビデオはこちらから。
“The Ice Bridge”についてアラン・ホワイトは次のように続けている。「この曲に参加できたことを極めて誇りに思っているし、映像も優れていると確信している。“The Ice Bridge”はたくさんの才能がコラボにより1つになることによって生まれた。ファンやオーディエンスが、今回公開したクリエイティヴィティの結果を楽しんでくれることを願っているよ。これを世界と共有できることを嬉しく思っているし、みなさんが作品の流れを楽しんでくれることを願っているんだ」
スティーヴ・ハウは次のように続けている。「“The Ice Bridge”はオーケストラに支えられ、Cマイナーというダークでムーディなキーでアルバムの幕を開ける。唸るベース・パートで曲の本編が始まると、ヴォーカルとギターが様々な構成を紆余曲折する旅が始まって、氷が割れる音が聞こえるブレイクダウンまで続くんだ」
ジェフ・ダウンズと共に気候変動の危険性に目を向けた“The Ice Bridge”に取り組んだジョン・デイヴィソンはバンド・メイトとのコラボレーションにどのように取り掛かったかを次のように説明している。「通常は各メンバーがそれぞれの担当パートを書くことを任されて、自分の個性をそこに入れるんだ。ジェフは自分が作った、エキサイティングで多くの場合ゴージャスでもある音の断片を送ってくれて、必要に応じて自由に発展させてくれと言ってくれた。そのおかげでヴォーカルを担う自信ができたよ。歌詞、ヴォーカルのメロディ、ハーモニー、ヴォーカルの見せ方、ユニークなフレージングの仕方……それでいてジェフの元々のアイデアに忠実であり続けるように努めたんだ」
「ジョンのヴォーカルは最高だよ」とジェフ・ダウンズが続けている。「彼はイエスのヴォーカリストとして、本当に真価を発揮するようになった。今回は一緒に曲を書くようになったし、他のミュージシャンと作業を共にするようになって成長したよ。今回のアルバムで豊かな土壌を掘り当てたと思うね」
新作についてスティーヴ・ハウは次のように語っている。「このバンドの真の可能性をとらえた、洗練された曲を作っていくにあたって、バンド・メンバーを一同に集める機会ができたのはただただ光栄なことだったよ」
「曲の多くは2019年暮れに書いたもので、残りは2020年に書いた。これらのフレッシュな録音を全体的に増強してさらによくするために、いくつかのオーケストレーションを依頼した。私たちがメロディに重点を置いていることが開放的なインストゥルメンタル・ソロのブレイクと相まって勢いを維持し、リスナーにとって魅力的なものにすることが狙いだった」
ジャケットのアートワークはイエスのコラボレーターを長年務めるロジャー・ディーンがデザイン・制作を手掛けている。収録曲は11曲で、メインCDに8曲、ボーナスCDに3トラックの2CDという構成になる。アナログ盤、5.1chと96KHz/24bitの音源を収録したBlu-ray、CD、デジタルで発売される。日本盤も同時発売が予定されている。