ピンク・フロイドは『原子心母(箱根アフロディーテ50周年記念盤)』がリリースされたのを受けて、箱根アフロディーテのオリジナル・ポスターが復刻されることが決定している。
現存する最後の1枚と思われる当時のB全告知ポスターを所有していたのは箱根アフロディーテのイラストを手掛けた江口隆雄で、次のように語っている。「当時はニッポン放送関連の広告デザインなどを担当していたのですが、最初はニッポン放送の事業部の井村さんに呼ばれて『箱根でウッドストックのようなイベントをやるから、そのシンボルになるようなものを描いてほしい』と依頼されました。カップルで来れるようなイメージにしてほしいとも言われ、一番最初に“月を掴む手”のイメージが湧き、そこから箱根、芦ノ湖、山、そこに集う人々をどんどんイラストにしていきました。ただ、その時はまだピンク・フロイドが来るという話は聞いていませんでした」
現存していたポスターは半世紀前のものということで、シミ、折れ、皺、若干の色の劣化もあったが、最新技術で修復されている。紙質も当時に近いものを使用し、当時と同じ大きさのB全サイズで復刻されたポスターは『原子心母(箱根アフロディーテ50周年記念盤)』購入者応募抽選特典として、既に告知済みの「復刻Tシャツ・プレゼント」にご応募していただいた方の中から抽選で限定30名様にプレゼントされる。
箱根アフロディーテは1971年(昭和46年)8月6日と7日、2日間に渡って箱根芦ノ湖畔北斜面特設ステージで開催された海外アーティストを招聘した日本初の野外ロック・フェスティバルとなっている。