2021年は音楽映画ムーブメント!今年の締めくくりは『ワン・プラス・ワン』

ワン・プラス・ワン

今年も残すところあとわずか、2021年を振り返ると音楽映画が豊作な1年だ。クラシックでは、ルチアーノ・パヴァロッティ、プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラスのコンサートの舞台裏に迫るドキュメンタリー『甦る三大テノール 永遠の歌声』。ジャズではマンハッタンのロフトで気鋭のジャズミュージシャンたちが繰り広げた伝説のセッション『ジャズ・ロフト』。ソウルでは、アレサ・フランクリンのライブドキュメンタリーの『アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン』、そして彼女の生い立ちからスターダムにのし上るまでのドラマ『リスペクト』など、多様なジャンルの音楽映画がほぼ毎月公開された。

さらに元トーキング・ヘッズのフロントマン、デイヴィッド・バーンによる伝説のブロードウェイショーを鬼才・スパイク・リーが映画化した『アメリカン・ユートピア』や、50年間封印されていた幻の音楽フェス“ハーレム・カルチャラル・フェスティバル”を描いた『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』、オアシスキャリア絶頂期の1996年におこなった伝説ライブのドキュメンタリー『オアシス :ネブワース1996』の大ヒットは記憶に新しい。そんな絶頂の音楽映画のムーブメントの中で、2021年の締めくくりにぴったりの一本がいよいよ12月3日に公開を迎える。

ローリング・ストーンズの名ドラマー、チャーリー・ワッツの追悼の意を込め、巨匠ジャン=リュック・ゴダール監督が、名曲「悪魔を憐む歌」誕生までの歴史的瞬間を捉えた伝説のドキュメンタリー『ワン・プラス・ワン』が12/3(金)に公開される!1968年の人気絶頂期、若かりし頃のミック・ジャガー、キース・リチャード、ブライアン・ジョーンズ、そしてジャズに影響を受けたチャーリー・ワッツが生み出すドラムのサウンドが、スクリーンでお目にかかれる貴重なチャンスだ。
ほか2022年にはデヴィッド・ボウイの至高のライヴ映像『ジギー・スターダスト』(1/7)や、ブリティッシュ・ロックの傑作を次々と生みだした伝説的の音楽スタジオ、ロックフィールドの歴史を辿るドキュメンタリー『ロックフィールド 伝説の音楽スタジオ』(1/28)が公開される。この冬、胸をアツくするロックドキュメンタリー珠玉作を極上の音響と迫力の大スクリーンで是非ご堪能ください!

『ワン・プラス・ワン』12/3 (金)公開
チャーリー・ワッツ追悼!「悪魔を憐れむ歌」誕生の瞬間!伝説の音楽ドキュメンタリー
ロックンロール史上に輝く名曲「悪魔を憐れむ歌」(Sympathy For The Devil)誕生の瞬間を捉えた音楽ドキュメンタリー。1968年、ロンドン。5月革命のパリを離れ、ロンドンにやってきたヌーヴェルヴァーグを代表する巨匠ジャン=リュック・ゴダールと、世界最強のロックンロール・バンド、ザ・ローリング・ストーンズ。今もなお最前線で活躍し続けるゴダールとストーンズの、若き日のコラボレーション。カメラが映し出すのは、ストーンズのレコーディング風景、ブラック・パワー、我が闘争、革命のヒロイン アンヌ・ヴィアゼムスキー…。『ワン・プラス・ワン』は唯一無二の映像体験である。

『ジギー・スターダスト』1/7 (金)公開
デヴィッド・ボウイ伝説の始まりを告げた至高のライヴ映画!
ボウイが1972年から73年にかけてイギリス、アメリカ、日本で行った長期ツアーの最終公演、ロンドンのハマースミス・オデオン劇場での伝説的なライヴを撮影したドキュメンタリーで、ボウイ自身が製作に関わった生涯最高のライヴ映画。この時のステージ衣装にはロンドンでコレクションを発表して間もない27歳の山本寛斎が参加。監督はボブ・ディランの『ドント・ルック・バック』で音楽ドキュメンタリーの歴史に一線を画したアカデミー賞名誉賞受賞監督D.A.ペネベイカー。全曲の歌詞翻訳を含む字幕はシュガーベイブのベーシストだった寺尾次郎。

『ロックフィールド 伝説の音楽スタジオ』1/28 (金)公開
イギリス・ウェールズの農場に佇む伝説的音楽スタジオ「ロックフィールド」のドキュメンタリー
今から50年以上前。ウェールズの片田舎で音楽好きの兄弟キングズリーとチャールズが家業の酪農場を引き継ぐ。当時エルヴィス・プレスリーに夢中だったふたりは、農場の仕事の傍ら、屋根裏に録音機材を持ち込み、大胆にもレコーディングスタジオを作ってしまう。当初は友人らと使用する目的だったが、空き部屋を宿泊施設に改修したことで、兄弟は無意識に“世界初”の宿泊可能な滞在型音楽スタジオ、ロックフィールドを設立。図らずもまたたく間に情報が広がり、バンドマンが録音したい場所として国際的な注目を集め出す。ブラック・サバス、クイーン、エコー&ザ・バニー・メン、イギー・ポップら多くの人気ミュージシャンが利用したというロックフィールド。オアシスの「ワンダーウォール」、コールドプレイの「イエロー」といった数えきれないほどの名曲たちがここで誕生した。なかでも、クイーンの名曲「ボヘミアン・ラプソディ」をレコーディングしたのはこの地であり、映画『ボヘミアン・ラプソディ』でもその様子が描かれたことで広く知られている。

ワン・プラス・ワン

監督・脚本:ジャン=リュック・ゴダール 
出演:ザ・ローリング・ストーンズ(ミック・ジャガー、キース・リチャード、ブライアン・ジョーンズ、チャーリー・ワッツ、ビル・ワイマン)、アンヌ・ヴィアゼムスキー​
(日本劇場初公開:1978年11月1日)

1968年/イギリス/英語/101分/カラー/1.33:1/モノラル/原題:ONE PLUS ONE/日本語字幕:寺尾次郎​/PG12
(C)CUPID Productions Ltd.1970    配給:ロングライド  https://longride.jp/oneplusone/

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