いよいよ今週12/3(金)に『ワン・プラス・ワン』が公開となる。
このたび、劇場にて7インチレコードを模したスリーブケース入りのパンフレットを販売することが決定。
高橋幸宏さんらの寄稿と、若き日のストーンズメンバーの写真がふんだんに盛り込まれた、読み応え抜群の1冊となっている。デザインは『ジム・ジャームッシュ レトロスペクティブ2021』『ミッドサマー』を手がけたグラフィックデザイナーの大島依提亜さんが、ビジュアルに続き手がけた。
そして、伝説のロックバンド「フィッシュマンズ」や、オリンピック閉会式の演奏で話題を呼んだ9人組スカ・バンド「東京スカパラダイスオーケストラ」のドラマーとして活躍している茂木欣一さん、『ジム・ジャームッシュレトロスペクティブ2021』『ミッドサマー』のデザインをはじめ、本作のビジュアルデザインも担当した大島依提亜さんらからもコメントが到着!
全コメントに加え、コメント寄稿者のおすすめの1曲もアリ!のため、ぜひ作品HPをチェックしてください!
天辰保文 (音楽評論家)
激動や混沌といった言葉たちと共にロックが存在し、それがそのままストーンズと重なっていた時代が確かにあった。
そんな時代のロックの現場に連れて行ってくれる。それにしても、当初「悪魔を憐れむ歌」が、ミックの歌い方を含めてこれほどディランぽかったとは。
宇野維正 (映画・音楽ジャーナリスト)
30数年ぶりに観た『ワン・プラス・ワン』。
無表情なチャーリーが抱えていた想いも含め、すべてが手に取るようにわかった。
当時の日本のティーンに1968年のゴダールは早すぎた(今のティーンは違うかも)。
大島依提亜 (グラフィックデザイナー)
音楽を途中でぶつ切りにする事で有名なゴダールも、流石にストーンズの音楽となると切るに忍びない…と思ったのかどうかは定かではないが、ゴダールが切らないといったら全然切らない!
現代のコンピューター制御されたスムーズなリモート撮影に慣れた目から見ても、人力とは思えぬ流麗なカメラワークに身を委ね、余す事なく記録された貴重な初期ストーンズのリハーサル風景を只々眺めてるだけで眼福。プラス、いつものゴダール的な寸劇もいっぱい付いてお得感この上ない。
Mike Koshitani (音楽評論家 1966〜69年/ローリング・ストーンズ・ファン・クラブ会長)
「悪魔を憐れむ歌」ストーンズ代表作!Woo Woo !!僕は何十回、いや百回以上かもしれない、このナンバーをライヴで堪能したことか…。このゴダール映画はRSスタンダード悪魔・録音道程を生々しく描いている。
茂木欣一 (東京スカパラダイスオーケストラ)
2021年の今となっては、’60年代後半の若き日のストーンズ、そしてチャーリーの楽曲制作時の姿をとらえた貴重な作品ですね。 あの曲にマジックが訪れるまでのプロセスがここに・・・ バンドってこれだからやめられない!!
ワン・プラス・ワン
監督・脚本:ジャン=リュック・ゴダール
出演:ザ・ローリング・ストーンズ(ミック・ジャガー、キース・リチャード、ブライアン・ジョーンズ、チャーリー・ワッツ、ビル・ワイマン)、アンヌ・ヴィアゼムスキー
(日本劇場初公開:1978年11月1日)
1968年/イギリス/英語/101分/カラー/1.33:1/モノラル/原題:ONE PLUS ONE/日本語字幕:寺尾次郎/PG12
(C)CUPID Productions Ltd.1970 配給:ロングライド https://longride.jp/oneplusone/