ブルース・スプリングスティーンは『ノー・ニュークス・コンサート1979』のメイキング映像が日本語字幕付きで公開されている。
「ノー・ニュークス」は1979年3月に起こったスリーマイル島の原子力発電所の事故を受け、反核・脱原発を掲げてきたミュージシャンたちがMUSEという団体を立ち上げ、1979年9月19〜23日にNYのマディソン・スクエア・ガーデンで開催された大規模なチャリティ・コンサートで、ブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンドは9月21日、22日にヘッドライナーを務めており、今回『ノー・ニュークス・コンサート1979』として、ジャクソン・ブラウン&トム・ペティらと共演した“Stay”など未発表10曲を含む、全13曲、約90分の演奏が音源と映像が初めて全編リリースされている。
メイキング映像はこちらから。
ブルース・スプリングスティーンは最新のインタヴューで「ノー・ニュークス」を振り返って、次のように語っている。「ステージに出て行ったらもの凄い数のオーディエンスで、会場が揺れていたのを憶えているよ。揺れるなんて知らなかったんだ。教えてくれていたらもう少し気が楽だったのに(笑)。当時の俺は映像に対してとても懐疑的で、マジシャンはマジックのトリックをじっくり見るものじゃないと思っていたんだ。マジックがうまくいっているならいいじゃないかってね。自分のやっていることは見たくなかった。こういう映像を見るのに慣れるには何年もかかったよ。でもこれは、ある意味頂点だったね。クラレンスは多分最高の状態だったし、ダニーも…このバンドの1つのチャプターにおけるピークの1つだ。バンドも観客も疲れ知らずだったよ。全力を出し尽くしたんだ」