オジー・オズボーンが売りに出したNFTが偽のディスコードのサーバーを使って数百ドルの仮想通貨を騙し取る詐欺師の標的になっているという。
「クリプトバッツ」と題されたNFTはオジー・オズボーンの歴史において最も悪名高い瞬間にちなんで9666のNFTのコウモリで構成されている。1982年、アイオワ州デモインで行ったライヴでオジー・オズボーンはコウモリの頭を噛みちぎったことで知られている。
しかし、『ザ・ヴァージ』によれば、プロジェクトがディスコードのサーバーにURLを変えたことで「クリプトバッツ」は詐欺師の標的となっている。「cryptobatznft」というサーバーから「cryptobatz」に変更されたことで、詐欺師たちは元のディスコードのサーバーを乗っ取っている。クリプトバッツやオジー・オズボーンの公式ツイッターが昔のURLのツイートを削除しなかったことで、人々は公式だと思ってアクセスしてしまったと報じられている。
詐欺のディスコードのサーバーにアクセスすると、申し込むためには「暗号資産の確認」を求められ、仮想通貨のウォレットにアクセス情報を入力するフィッシング・サイトに誘導される形となっていた。ティム・シルマンという犠牲者の1人はこれによって300ドルから400ドルのイーサリアムを失っている。
現地時間1月21日、「クリプトバッツ」の公式ツイッター・アカウントは詐欺への注意を呼びかけており、ディスコードに偽ののサーバーを閉鎖させようとしていると述べている。「クリプトバッツのふりをした偽のディスコード・サーバーが複数あり、非常に洗練されたものもあります。私たちが使っていた簡略URLをハイジャックしたものもあるのです」
「クリプトバッツ」の共同制作者であるサター・システムズは責任はディスコードにあると述べている。
「これらの詐欺の被害に遭われた方には申し訳なく思いますが、ディスコードを悪用した詐欺師の行動の責任は負えないのです。私たちにはディスコードのプラットフォームをコントロールできないのです」
「私たちの意見としてはこうした状況は他のNFTのプロジェクトでも数百件起こっているもので、ディスコードに反応の速いサポートや詐欺対応のチームがあれば簡単に防ぐことができたでしょう」
ディスコードの担当者であるピーター・デイは『ザ・ヴァージ』に出した声明で「この事件を調査している」と述べている。
「私たちの「トラスト&セーフティ・チームはサーバーの所有者と連絡を取っています。サーバーの閉鎖やユーザーのアクセス禁止など、そのような攻撃に気づいた場合は対策を取っています」
オジー・オズボーンは現時点で詐欺に関するコメントを行っていない。
オジー・オズボーンは2020年発表の『オーディナリー・マン』に続く通算13作目となる新作に取り組んでいると報じられている。アルバムにはブラック・サバスのギタリストであるトニー・アイオミが参加すると見られている。