フランツ・フェルディナンドはベスト盤『ヒッツ・トゥ・ザ・ヘッド』より2曲目の新曲“Curious”が公開されている。
昨年11月にフランツ・フェルディナンドはベスト盤をリリースすることを発表しており、3年ぶりとなる新曲“Billy Goodbye”が公開されていた。2曲はスチュアート・プライスが手掛けている。
もう1曲の新曲“Curious”についてアレックス・カプラノスは「まったく違うサウンドの楽曲なんだ」と『NME』に語っていた。
「サウンド的にはこのバンドならではのシルキーなダンス・フロア側にあるものだね。ロマンチックな関係の始まりの状況というマジカルな瞬間にいる自分を想像して、突然これから起こることに圧倒されて、そうした恋愛が日々のものになってしまうことに思いを馳せる内容なんだ」
「魔法が消えてしまった後も君は僕を愛してくれるだろうか?というね」
新曲“Curious”はバンド・メンバーがダンスするミュージック・ビデオと共に公開されている。「後でビデオについて考えてるときに、ダンス・ソングだと説明したんだ。僕たちはいつもダンス・ミュージックを演奏しているとベーシストのボブが言うから、ビデオで踊ったらどうだろう?ってことになったんだ。だから、ボブのアートスクールの同級生で、2005年と2006年にはフランツ・フェルディナンドでも一緒にプレイしたアンディ・ノウルズに声をかけてみたところ、彼らがその気になってくれたんだ。彼がカメオ出演しているのも見つけてみてほしい。そして僕らが実際に踊っているところも見られるよ」
アルバムの選曲作業について、フロントマンのアレックス・カプラノスは次のように述べている。「フェスティバルのセットリストを作るのと同じことさ。みんなが聴きたいと思う曲を演奏したくなる。ヒット曲をね。ヒット曲を頭から中心、足元まで持ってくるんだ。そのためには、誰もが知るシングルもちろん、“Outsiders”のような、バンドとオーディエンスの両方にとって特別な意味を持つ楽曲を含める必要がある。また去年レコーディングした新曲も2曲加えてある。“Billy Goodbye”と“Curious”だ。この2曲は、最後の段階でスチュアート・プライスとの共同プロデュースで完成させた」
「僕の友人には、オリジナル作品ではなくベスト盤を持っている人は「本当」のファンではないと考える人がいる。僕はそうは思わない。子供の頃の両親のレコード・コレクションを思い出すんだ。両親が持ってたコンピレーション作品が大好きだった。(デヴィッド・ボウイの)『チェンジズ』や(ローリング・ストーンズ)の『ロールド・ゴールド』を持っていたことに凄く感謝してるよ。それらの作品は僕にとっての入門書、入り口になってくれた」