続いて話題は、ライブ冒頭で大階段に敷かれたちゃんみなが羽織っていた超長いマントとベッドシーンのトピックへ。長い階段があるスタジオがなかったため、あのマントは駒沢公園の階段に持ち込んで制作したという。ある日、リハーサルが終わった夕方に10人ほどで公園に行って作業していたところ、「ワンカップを持ったおじさんが、『紅白?』って聞いてきた(笑)」というエピソードは、今後、ちゃんみなファンの語り草になるかもしれない。
ベッドシーンもベッドがあるスタジオがなかったため、ビジネスホテルのベッドでリハーサルを実施したという。そのときの様子を思い出すだけで、ちゃんみは笑いのツボに入ってしまい、大阪会場でもうまく喋れなかったという。
GENTAの説明によると、ベッドを俯瞰した映像を確認したいためMiQaelがベッドに仁王立ちして上からカメラで撮影。その下で、ちゃんみなと相手役のKAZthe FIREが絡み合う様子が、「第三者から見たら相当ヤバイ画(笑)」(GENTA)だったそうだ。
その後、トークは今回の映像作品の見どころへ。KAITAが挙げたのは、そのベッドシーン。ちゃんみなが「変な気持ちにならなかった?」とKAITAに振ると「もともと、ちゃんみなとKAZとは10代の頃から友達だったので、KAZとちゃんみながベッドであんなセクシーなことを……って、リハの時点でニヤニヤが止まらなかった」と振り返った。「THE PRINCESS PROJECT 5」で、ちゃんみなの相手役を務めたBELLがそこで「嫉妬した(笑)」と混ぜっ返すと、すぐさまKAITAが「次は僕で(笑)」と立候補して、ちゃんみなを笑わせる。
そのBELLは、見どころについて「冒頭にメンズダンサーが出てきてから前半部分はノンストップ。僕らが体力勝負してるところを応援しながら見て欲しい」とコメント。GENTAは「近くで見ないとわからない衣装の細やかさが見れると思う」と映像作品の魅力をアピールした。
トークが終了時間に近づいた頃、ちゃんみなが今後の活動について語ってくれた。1月14日に放送された「報道ステーション」で、ちゃんみなが韓国進出することが報じられたが、そのことについて彼女は「今年は韓国での活動を頑張りたいと思ってる」と切り出し、「でも日本から居なくなるわけじゃなく、リリースの場を広げるだけなので、ご心配なく」と報告。続けて、GENTAらと新しい計画も立てているそうで、「次はちょっと面白い演出も考えているので、韓国に行く前に、そういうものを見せられる機会を作ろうと思ってる」という嬉しい報告もあった。
ちゃんみなは、「みなさんをもっと、より大きいところに連れて行きます。もっと面白いものを見せるので楽しみにしていてください。これからもバッチリ付いてきてね。よろしくお願いします」と最後に挨拶。客席が万雷の拍手に包まれて舞台挨拶は終了した。
次なる大きな目標に向けて動きだしたちゃんみなの、初めての映像作品となる『THE PRINCESS PROJECT』と『THE PRINCESS PROJECT – FINAL – 』は3月23日(水)にリリースされる。
【THE PRINCESS PROJECT】とは、ちゃんみなが4年間に渡り開催してきたワンマンライブシリーズ。初回は2018年2月のTSUTAYA O-EASTで、2020年のオンラインライブを含め、武道館ライブにいたるまで6回行われてきた。
ピンク色パッケージの『THE PRINCESS PROJECT』には、その6回の公演から選りすぐられた映像と、締めくくりとなった武道館ライブの映像を収録。3枚組延べ95曲という圧倒的なボリュームで、ラップ・歌・ダンスの三拍子が揃ったピンクコンジュ=ちゃんみなの、PRINCESSへの軌跡が辿れる作品となっている。
シルバー色パッケージの『THE PRINCESS PROJECT – FINAL – 』は、今回先行上映された本人監修による映像を収録。どちらの作品にも、武道館ライブの舞台裏密着映像を含むメイキング動画と、ちゃんみなと出演ダンサーによるオーディオコメンタリーが収められている。ちゃんみなによると、オーディオコメンタリーは「オススメしたくないくらいフザけちゃってる(笑)」とか。素のちゃんみなチームの雰囲気がパックされているようだが、「GENちゃんがあるシーンで良いことを言ってる」そうだから、そこも楽しみにして作品の到着を待ちたい。
文・猪又 孝
写真・畑 聡
2