Pussy RiotのMaria Alyokhina、ロシア国外に脱出したことが明らかに

プッシー・ライオットのマリア・アリョーヒナはウラジーミル・プーチン大統領がロシア国内の反体制派への弾圧を続ける中でロシア国外に脱出したことが明らかになっている。

マリア・アリョーヒナは過去10年にわたってプーチン政権への抗議をしたことで複数回、逮捕・収監されており、最も最近はソーシャル・メディアでの抗議活動を煽動したことで48時間拘束されている。

ロシアがウクライナに侵攻するなか、『ニューヨーク・タイムズ』紙の報道によれば、マリア・アリョーヒナは自宅軟禁状態にあり、当局が21日間の実刑判決したことを受けて、ロシアを逃れることを決めたという。

マリア・アリョーヒナの国外脱出の経緯については食料運搬人に扮したものの、ロシア国籍のパスポートを当局に没収されていたことでベラルーシへの入国を拒否されて、ロシアの指名手配リストに掲載されたことなどが紹介されている。

報道によれば、アイスランド人アーティストのラグナー・ キャルタンソンがマリア・アリョーヒナに協力して、ロシアからEUに自由に渡航できる書類を入手している。彼女は現在リトアニアの首都であるヴィリニュスに滞在しているという。

「私がしたことをまだ完全に理解できていません」とマリア・アリョーヒナは記事で述べている。「先週の間にたくさんの魔法が起こりました。まるでスパイ小説のようでした」

プッシー・ライオットのメンバーは2012年2月にモスクワのロシア正教会救世主ハリストス大聖堂で騒乱を起こした罪で、その年の8月に逮捕されたことで知られている。

マリア・アリョーヒナは翌年に仮釈放審問に出席する権利を拒否されてハンガー・ストライキを行っており、当時『NME』に釈放されてもロシアからは脱出できないと語っている。

先日、プッシー・ライオットのナディア・トロコンニコワとニカ・ニクルシナはロシア政府によって「外国人工作員」と認定されている。

ロシアにおける「外国人工作員」はスパイ活動の意味合いが含まれ、2012年に導入されている。「外国人工作員」はソーシャル・メディアの投稿でその肩書を示さなければいけないと法制化されている。

その後、ナディア・トロコンニコワはウラジミール・プーチン大統領によるウクライナ侵攻について「正気とは思えない」と述べている。

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