テイラー・スウィフトはニューヨーク大学の2022年の卒業式で卒業の訓示スピーチを行っている。
テイラー・スウィフトはニューヨーク大学の美術の名誉博士号を授与されており、ヤンキー・スタジアムで開催された卒業式でスピーチを披露している。
「私がここにいる理由の90%は“22”というタイトルの曲があるからだと思う」とテイラー・スウィフトは冗談を飛ばしている。「このサイズのスタジアムに前回来た時はきらびやかなレオタードを着て、ヒールで踊っていた。この服のほうがずっと楽だわ」
スピーチはテイラー・スウィフトの楽曲に言及したものとなっており、自身の博士号も冗談の種にしている。
「少なくとも書類上では博士号を与えてくれたニューヨーク大学に感謝します。救急現場で求められるようなドクターではありませんが、キャッチーなフックとカタルシスのあるブリッジがある曲をどうしても聴きたい非常事態にはいいかもしれません。もしくは1分間で50種類以上の猫を言える人が必要な時にもいいかもしれません」
テイラー・スウィフトはパンデミックによるロックダウンを経験した卒業生を次のように祝福している。「寮に閉じ込められて、Zoomで授業をやらなければならなかったのにね」
「通常時の大学ではテストの点数に頭を悩ませるものですが、それに加えてみなさんは1000回もの新型コロナウイルスの検査を受けなければなりませんでした」
「通常の大学生活というのはみなさんが何より求めていたものだと思いますが、私もみなさんもデリバリー・サービスのメニューから選んだものが手に入るわけではない、それこそが人生だということを学びました。なるようにしかなりません。みなさんが成し遂げたことは誇りに思うべきだと言わせてください」
テイラー・スウィフトは「情熱を隠さないことの提唱者」だとして次のように続けている。「関心を持たないようにするという相反する感情のカルチャーがあるおかげで、熱心さを恥ずかしいことのように考える偽りの側面があると思います。挑戦することは恥ずかしいことではありません。努力が必要ないというのは神話でしかありません。高校で交際したり、友人になったりしたいと思った人たちは努力を感じさせない人でした。しかし、今、自分の会社で雇っている人というのは最も努力をしている人たちです」
「幸運にも息ができている限りは、息を吸って吐いてと続けることができます。私は今やドクターです。呼吸の仕方は分かっています」
スピーチの最後でテイラー・スウィフトは自身の楽曲に再び言及して次のように述べている。「“22”の卒業生として踊り続けましょう」
テイラー・スウィフトのスピーチは下記の動画で2時間51分20秒から観ることができる。
テイラー・スウィフトは映画『ザリガニの鳴くところ』の新しいトレイラーで提供した新曲“Carolina”が更に公開されている。ディーリア・オーエンズ原作の『ザリガニの鳴くところ』の映画版はデイジー・エドガー=ジョーンズが主演を務めることが決定している。
また、テイラー・スウィフトは自身の出演するデヴィッド・O・ラッセル監督の映画『アムステルダム』のトレイラー映像がラスベガスで開催されたシネコンで公開されている。