オフスプリングのデクスター・ホーランドは南カリフォルニア大学の医学部の卒業式でスピーチを披露している。
デクスター・ホランドは2017年に南カリフォルニア大学で分子生物学の博士号を修了しており、人生の多くをHIVの研究に捧げている。
スピーチでデクスター・ホーランドは科学に身を捧げてきた卒業生に賛辞を寄せ、アートと科学の人生における重要性とそのバランスについて語っている。
「僕の話には音楽の面と科学の面がある」とデクスター・ホーランドは説明している。「私は二つのことに大きな愛を持っていたが、どうやって決めればよかったのだろう? それが馬鹿げて聞こえたから、両方を追求することにしたんだ。自分はアートと科学に間には接点があると思っている。科学の分野でも創造性を発揮することができるんだ」
デクスター・ホーランドはミュージシャンとしての夢を追求するために学問を休むことになったが、最終的に科学に戻ってくることになったと説明している。彼は続けて新型コロナウイルスのパンデミックの中で研究を行った卒業生に賛辞を寄せている。
「みなさんはやり遂げたんだ。他の学年ではこんなことはなかった」とデクスター・ホーランドは語っている。「多くの人が科学への信頼を失い、科学界全体への信用が揺らいでいる時にみなさんはやり遂げてみせた」
彼は次のように続けている。「みなさんの忍耐力のおかげで今日を迎えられたのです。これは学ぶことの終わりではなく、真実の追求のために続けた犠牲と努力の印です。不可能を可能にした学年として記憶されることになる、みなさんを今日はお祝いしたいと思います」
オフスプリングの“Come Out And Play”は南カリフォルニア大学での研究室での日々が歌詞に描かれている。
かつてインタヴューでデクスター・ホーランドは南カリフォルニア大学が卒業生の知的財産に対する権利があることに触れて、「南カリフォルニア大学があの曲の権利を主張してこないことを望んでいるよ」と冗談を飛ばしている。
オフスプリングはサマーソニック2022で来日することが決定している。