ミューズのマシュー・ベラミーはドナルド・トランプ元大統領による政権があったことでウラジミール・プーチン大統領に西側に「混乱を起こさせる」ことになったと語っている。
ミューズは来たるニュー・アルバム『ウィル・オブ・ザ・ピープル』のリリースにあたって『NME』のロング・インタヴューを受けている。
アルバムのタイトル曲にある「We need a revolution so long as we stay free(自由である限り、私たちは革命を必要とする)」という歌詞についてマシュー・ベラミーは次のように語っている。「不安な時代というのはチャンスでもあるんだよね。もしかしたら、素晴らしい新しい政治体制やよりよい社会経済構造への窓になるかもしれない。いい変化というのはあり得ると思うけど、問題なのは独裁主義者が破壊を利用できることを分かっているということなんだ」
マシュー・ベラミーは「独裁主義者」がドナルド・トランプ元大統領を指していることを認め、「最悪中の最悪を体現していた」と述べている。「彼がしたことというのは巨大な分断を作り出して国を破壊するということだった」
「どのような尺度であれ、偉大な指導者というのは外部の脅威に対して自国の人々を団結させることができる人だと思う。彼がしたことはお互いを対立させることで、それで西側全体が脆弱になったから、プーチンに今やっていることを可能にさせてしまった。NATOや自由民主主義といった西側を団結させるものをまったく知らなかったことで混乱を起こさせることになったんだ」
トランプ政権についてウラジミール・プーチン大統領が糸を引いていたと思うかと訊かれて、マシュー・ベラミーは次のように答えている。「プーチンに関しては『分断を使って、混乱を促そう』という感じじゃないかな。そして西側の解体が進めば進むほど、旧ソ連の再興という彼がずっとやりたかったことができるようになるんだ」
インタヴューでマシュー・ベラミーはエネルギー危機を解決するテクノロジーへの投資、新たなタイプの政治への期待、「文明のあるサイクルの終わり」についても語っている。
ミューズは10月に北米とヨーロッパで小規模な会場でツアーを行うことが決定しており、ワイト島フェスティバルといったフェスティバルに出演することも決定している。