ゴブリンの結成メンバーでギタリストのマッシモ・モランテが亡くなった。享年70歳だった。
マッシモ・モランテの訃報はバンドのフェイスブックで発表されている。訃報は「極度のつらさと信じられない気持ち」と共に発表されており、「ギターの達人」にして「かけがえのないギタリスト」だと評されている。
https://www.facebook.com/goblinofficialpage/posts/560826262153513
マッシモ・モランテとクラウディオ・シモネッティは1972年にバンドを結成しており、オリヴァー名義でデモ・テープをレコーディングした後、シネヴォックスと契約し、ファビオ・ピニャテッリ、トニー・タルタリーニ、カルロ・ボルディーニとチェリー・ファイヴを結成している。
1975年にチェリー・ファイヴはアルバム『白鳥の殺意』をリリースしており、これが当時『サスペリアPART2』に取り組んでいたダリオ・アルジェント監督の関心を引くことになった。ダリオ・アルジェント監督はサウンドトラックの作曲を依頼し、ホラー映画への進出をきっかけにバンド名をゴブリンに変更している。
ゴブリンはダリオ・アルジェント監督の1977年作品『サスペリア』、ジョージ・A・ロメロ監督の1978年作品『ゾンビ』のサウンドトラックを手掛けている。マッシモ・モランテはソロ作を作るために脱退し、『アバッソ』、『コーポ・ア・コーポ』といったアルバムをリリースするが、1982年にダリオ・アルジェント監督による『シャドー』のサウンドトラックを制作するためにゴブリンに復帰している。
マッシモ・モランテはバンドの脱退と再加入を繰り返したが、近年参加したのは2015年発表の『フォー・オブ・ア・カインド』、2019年発表の『フィアレス』となっている。