レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンは1973年の「ロー対ウェイド」事件における判例を覆す最高裁判決が出たことを受けて、47万5000ドル(約6300万円)をイリノイ州とウィスコンシン州の性と生殖に関する権利の団体に寄付している。
現地時間6月25日にレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンはソーシャル・メディアで声明を発表して、「アルパイン・ヴァリーとユナイテッド・センターの公演で販売されるチャリティ・チケットの売り上げ」を寄付したことを発表している。
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンは「ロー対ウェイド」事件の判例が覆されたことに「うんざりしている」と述べて、「貧しい労働者階級や不法滞在の有色人種のコミュニティに過度の影響を及ぼすことになる」と続けている。
「性と生殖に関する自由への攻撃に立ち向かってきた一連の教養ある多くの女性と同じように抵抗し続けていきます」とバンドは締めくくっている。
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンは「ロー対ウェイド」事件の判例を覆す草案がリークされたことを受けた時点で声明を発表していた。
今回、「ロー対ウェイド」事件の歴史的な判決が正式に覆されたことが明らかになっている。これにより1973年以来となる形で人工中絶は米連邦での権利とは認められず、各州が中絶を禁止したり制限したりすることが可能となる。
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの他にも今回の判決を受けて、リゾはライヴ・ネイションと協力して、今後のツアーの利益から100万ドル(約1億3000万円)をプランド・ペアレントフッドやアボーション・ライツに寄付することを発表している。