韓国のプロデューサー/DJのNight Tempo。80’sジャパニーズ・ポップスを令和にアップデートする昭和グルーヴ・シリーズ、2023年第一弾となるのは80年代アイドル・ブームの中で、正統派女性アイドルとして短い活動期間ながら、一世を風靡した岡田有希子。その抜群のアイドル性と歌唱力は当時、他のアイドルとは一線を画し、今なお高い評価を得ている彼女の代表曲2曲を、Night Tempoが今の若い世代へその素晴らしさを伝えるべく新たにリミックスし、シリーズ第16弾として配信リリースする。
彼がセレクトしたのは「Summer Beach」と「ファースト・デイト」。
「Summer Beach」は5枚目のシングルで1985年4月17日にリリース。作詞・作曲は尾崎亜美で、アレンジは松任谷正隆。オリコン最高位5位をマーク。Night Tempoは自身の著書「Japanese City Pop 100, selected by Night Tempo」でも取り上げ、「歌も笑顔もとても素敵な夢のアイドル、岡田有希子さんの名曲。明るい曲だけど聴いていると、なぜかエモーショナルな気持ちになります。」と述べている。軽やかに跳ねるリズムに心が躍るこのナンバーをNight Tempoは90年代の空気感を纏うクラシックなハウス・ミュージックへとアップデート、よりフロアを意識したアレンジに変身を遂げている。
「ファースト・デイト」は彼女のデビュー・シングルで1984年4月21日に発売。竹内まりやが作詞、作曲、そしてコーラスにも参加しているこの曲は、初めてのデートに誘われて嬉しい反面、「自分は全然目立つ女の子じゃないのに」と不安げな気持ちを歌っている。オリコン最高位20位を記録。Night Tempoは自身のDJセットで既にこの曲のリエディットをプレイしているが、今回の公式リミックス発売の為、マルチデータから新たにリミックスを施し、オリジナルの素晴らしさをよりダンスフロアで引き立てるテックハウスなリミックスが誕生した。
今作のジャケット・イラストは、昭和グルーヴ・シリーズではお馴染み、最近ではLOEWEやKitsuneといったファッション系のビジュアルも手掛ける韓国人イラストレーターtree13氏。
昨年は来日公演を大成功に収め、テレビ露出も増え、彼にとって飛躍の年となった一年だったが、2023年もこれまで通りマイペースに、音楽だけでなく昭和のポップ・カルチャーを独自の視点でキュレーションしていきたいと語っている。
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