リンキン・パークのマイク・シノダは新たなインタヴューでチェスター・ベニントンのホログラムを使ったライヴを行うつもりはないと語っている。
ヒューストンのラジオ局「KTBZ-FM」に出演したマイク・シノダは司会の女性からチェスター・ベニントンのホログラムを観るためだったら「結構な金額」を支払いたいと言われて、次のように応じている。「あれは気持ちの悪さもあるよね。自分たちやチェスター・ベニントンのことじゃなくても、すごく微妙な話だと思う。自分たちをどう見せるかについては自分たちなりの感覚があって、僕としては(ホログラムは)明らかにないね。そういうことに興味はないんだ」
マイク・シノダは次のように続けている。「例えば、ABBAがホログラムの公演をやったのは聞いているけど、全員存命のわけで、ファンとして観る側に立っても自分なりの意見が生まれることになる。彼らは生きているのに、いつであろうと、彼らの曲が新しかった時代に連れ戻すために、あのような形を取っているわけだよね」
「それは理解できるけど、そうした状況であっても、自分としてはポジティヴにはなれない。個人的にはライヴのチケットを買おうとは思わないね。でも、買う人もいる。それでいいんだ」
マイク・シノダはホログラムのライヴへの見解について予想される反響について自身の考えを説明している。「今のインターネットの問題点は、あらゆることが誰にでも通じるとみんなが思っていることだよね。つまり、誰もが同意すべきだとみんなが考えているんだ。『これが私の意見で、言わずにはいられない。自分に合わないものは誰にも合わないはずだ』なんて思ってしまう。それじゃ世界は回らないよ。僕が気に入らなくても、君が気に入っているなら、君は観に行ったり買ったりすればいい。君の好きなものを観てもらえればいいんだよ。一つ問題があるとすれば、僕らはホログラムの公演はやらないってことだね」
2017年にヴォーカリストのチェスター・ベニントンが亡くなったことで、リンキン・パークはそれ以降活動を休止している。昨年、バンドは「みなさんともう少し定期的に情報を共有し始める時期」だとして、「ノーツ・フロム・ザ・バンド」と題したコンテンツを公開している。
リンキン・パークは2003年にリリースされたセカンド・アルバム『メテオラ』の20周年記念盤が4月7日にリリースされることが決定しており、マイク・シノダはスーパー・デラックス・ボックス・セットを開封する動画も公開している。
公開された動画はこちらから。