クイーンのギタリストであるブライアン・メイは新たなインタヴューでギタリストとしてのカート・コバーンの素晴らしさについて語っている。
ブライアン・メイはイギリスの『トータル・ギター』誌の読者投票で史上最高のギタリストに選ばれたことについてシリウスXMの『ハワード・スターン・ショウ』で語っている。
ブライアン・メイは次のように語っている。「こういうことはすべて鵜呑みにしないようにしているんだ。というのも、誰が一番なんて言えないからね。ギターを演奏することで素晴らしいのは全員が違っていることなんだ。順位付けなんてできない。もちろん、僕にだって好きなギタリストはいる。でも、みんながその順位にした事実は僕を笑顔にしてくれるよ。素敵な気持ちだね」
ブライアン・メイは次のように続けている。「僕は世界の無数のギタリストにおいて1位なんかではない。それは分かっているよ。日々聴いている人たちには僕なんかにはできないようなことをやっている人たちもいる。ヌーノ・ベッテンコートがそうだよね。彼を聴いていると、美しくて、自分には到底できないことだから、笑顔になってしまうんだ。それに引っ掛かることもない。競争だとは思ってないからね。彼のことも好きだし、彼のやっていることも好きだ。ジェフ・ベックも同じだし、エディ・ヴァン・ヘイレンも同じだ。エディとは一緒にやったけど、最も素晴らしい出来事だった。彼が弦に触れる度に顎が落ちたね。ただただ美しいんだ」
「素晴らしいギタリストはたくさんいる。スティーヴ・ヴァイは壮大で美しい。もちろん、自分には昔からのヒーローもいる。エリック・クラプトンはいまだにヒーローだし、ジミ・ヘンドリックスもヒーローだ。これからもずっとそうだろうね。僕にとってジェフ・ベックは桁外れで、想像もできないものだったよ」
自身のプレイヤーとしてのアプローチについてブライアン・メイは次のように語っている。「自分のやってきたことは、感じた通りに弾いて、ギターを自分の声にすることだった。歌いたいフレーズを弾いたんだ。僕は世界最高のシンガーでもないし、世界最高のギタリストでもないけど、そう言ってもらえるのは有り難いよ。でも、ギターを通して話すことができるんだ。歌わせることができる。それが僕のやっていることだね。自分から出てくるものなんだ」
「どんなギタリストも証明しなきゃいけないものがあるなんて思わなくていいんだ。競争じゃない。カート・コバーンが素晴らしい例だよね。そんなにテクニカルなものはないし、テクニックの面で懸命に取り組んだわけではないけど、ギター・ミュージックにおいて史上最高とも言える遺産を残してくれた。だから、テクニックの問題ではないんだ。何を感じて、何を込めて、ギターの演奏でそれをどう伝えるかが重要なんだよ」
先日、ブライアン・メイはバッキンガム宮殿でチャールズ3世からコマンダーの勲章が授与されている。ブライアン・メイはサッカーイングランド女子代表と共に新年に大英帝国勲章を受章することが発表されていた。ブライアン・メイは音楽での功績と動物愛護の活動が認められている。
ブライアン・メイは受章についてBBCニュースに次のように語っている。「これはある種のライセンスであり、私が行っていることを続けていく権限を与えてくれるものです。目標を達成するのにもっと力を発揮しなさいということでしょう。それは非常に嬉しいことです」