ザ・クラッシュのポール・シムノンはザ・クラッシュのメンバーと再結成することはないと語っている。
ポール・シムノンは今回『モジョ』誌のインタヴューで1986年に解散したザ・クラッシュについて90年代に再結成についてメンバーが話し合っていたという噂が事実であることを認めている。
しかし、再結成が実現しなかったのはポール・シムノンとミック・ジョーンズの確執を含め、「いろんな理由」があったとポール・シムノンは語っている。
「僕とジョー・ストラマーとミック・ジョーンズ、そしてミックのマネージャーで、B.A.D.を手掛けていたゲイリー・カーファーストの間で話があったんだ。でも、いろんな理由で実現しなかった。僕はミックにムカついていた。『やりたくないな』と僕が言ったら、ミックは『何でだい? 100万ポンドが手に入るんだぞ』と言ってきた。それで余計にムカついて、『100万ポンドなんていらないよ』と言ったんだ。僕が乗り気じゃなかったことが彼にはショックだったんだと思う」
ポール・シムノンは次のように続けている。「ジョー・ストラマーも本当はやりたくなかったと思う。自分にとってはザ・クラッシュの物語は終わったんだ」
ジョー・ストラマーが2002年12月に亡くなった翌月、ザ・クラッシュはロックの殿堂入りを果たしている。式典ではザ・クラッシュとしてパフォーマンスを求める声があったが、ポール・シムノンは興味がなかったと語っている。
「式典のステージでパフォーマンスをしてほしいということだったんだけど……そういう賞みたいなものには興味がなかったんだ。褒められるのは苦手なんだよ」
ポール・シムノンとギャレン・エアーズによるギャレン&ポールはデビュー・アルバム『キャン・ウィ・ドゥ・トゥモロウ・アナザー・デイ?』を5月19日にリリースすることが決定している。
ポール・シムノン(ザ・クラッシュ、ゴリラズ、ザ・グッド、ザ・バッド・アンド・ザ・クイーン)は新型コロナウイルスのロックダウンの際、スペインのマヨルカ島で曲作りを行い、絵画を描き、さらに地元のミュージシャンとコラボレーションを行うことで、1年半の期間に大きなインスピレーションを得たとのことで、友人のシンガーソングライターであるギャレン・エアーズとアルバムを完成させている。ギャレン・エアーズはケヴィン・エアーズの三女となっている。