ザ・クラッシュは名作『コンバット・ロック』がスペシャル・エディションで再発されることが発表されている。
ジョー・ストラマー、ミック・ジョーンズ、ポール・シムノン、トッパー・ヒードンから成るザ・クラッシュにとって最後の作品となったこのアルバムは1982年5月にリリースされており、アメリカでもUKでも最も高いチャート順位と最多セールスを記録した作品となっている。アルバムには“Should I Stay Or Should I Go”、“Rock The Casbah”、“Straight To Hell”、“Know Your Rights”といった曲が収録されている。
『コンバット・ロック/ザ・ピープルズ・ホール(40周年記念盤)』と題された本作は存命中のメンバーによって選曲された12トラックを追加収録して、5月20日にリリースされる。日本盤は5月25日のリリースとなる。なお1枚組のアナログ盤もリリースされる。
ランキング・ロジャーとの未発表曲2曲が7インチEPとしてリリースされることも決定している。これはザ・ビートのフロントマンであるランキング・ロジャーが“Red Angel Dragnet”と“Rock The Casbah”に参加したものとなっている。
公開された2トラックの音源はこちらから。
ザ・クラッシュがニューヨークのナイトクラブ『ボンズ・カジノ』で17回連続ライヴを行ったのは1981年で、その公演を終えるとすぐ彼らはロンドンに戻り、ラティマー・ロード周辺の不法占拠地域、フレストニア共和国のザ・ピープルズ・ホールでリハーサルとレコーディングに取り組んでいる。そしてそのままの勢いで、東アジア、東南アジア各国を回るツアーに向かっている。『コンバット・ロック/ザ・ピープルズ・ホール(40周年記念盤)』のアルバム・スリーヴに選ばれた写真はそのツアー中にペニー・スミスがタイで撮影したものとなっている。
追加の12トラックにはザ・ピープルズ・ホールで録音された音源が収録される。
その中にはザ・ローリング・ストーンズのモービル・スタジオを使ってレコーディングされた“Know Your Rights”と完全未発表のインストゥルメンタル曲“He Who Dares Or Is Tired”、“The Escapades of Futura 2000”の未発表オリジナル・ミックスである“Futura 2000”、マイキー・ドレッドの“Radio One”、“The Beautiful People Are Ugly Too”というタイトルが付けられていた“The Fulham Connection”、“Idle in Kangaroo Court”などが収められている。
ザ・クラッシュについてはベーシストであるポール・シムノンが破壊した有名なベースがロンドン博物館に常設展示されている。昨年、フェンダーはジョー・ストラマーのシグネチャー・モデルとなる2本のギターを発売している。