『エミリー、パリへ行く』『マンマ・ミーア! ヒア・ウィ・ゴー』の製作者が贈る、<オペラ>が引き合わせた、一流オペラ教師とその日暮らしのラッパーの快進撃を描いた感動ヒューマンドラマ『テノール! 人生はハーモニー』が、6月9日(金) 新宿ピカデリー ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー、ユニークなオペラのレッスン風景にして、初めての演技にして主演を務めるMB14のビートボクサーとしての魅力が光る本編映像が解禁となります。
この本編映像は、マリーからの猛スカウトによりオペラをイチから学ぶことになったアントワーヌのために、彼女が考えたユニークなレッスンの様子を捉えたもの。アントワーヌがマリーの自宅で基礎的な呼吸法の訓練をしていると、マリーは突然「ヴィクトル・ユゴーは好き?」と切り出す。マリーは詩集を開き、「明日、夜明けとともに」の一節を読み始める。次の節をアントワーヌはラップ風に読みあげるとマリーもラップで応じ、息もピッタリなふたりは次第にノリノリになっていく。マリーは「ラップも呼吸が大事でしょ?」とアントワーヌに語りかけ、彼も「ラップバトルだ。先生はいい線いってる」と満足気だ。マリーは、これまで我流でラップに打ち込んできたアントワーヌの気分を盛り上げるためのレッスン術も心得ていたのだ。
このシーンでラップを刻むアントワーヌはマリーのパートでさりげなくヒューマンビートボックスを披露しており、演じているMB14自身の魅力を最大限に活かした遊び心に満ちたシーンとなっている。
MB14は現在、スーザン・ボイルなどを輩出し、お笑い芸人とにかく明るい安村の出場でも話題になっているイギリスの大人気オーディション番組「Britain’s Got Talent2023」に出場中。予選ではループステーションを使ったパフォーマンスで並外れた音楽センスと見事な歌声を披露。出場者にとって最高の栄誉ともいわれるゴールデンブザーを獲得し、審査員のサイモン・コーウェルらから絶賛された。順調に準々決勝に駒を進めており、今後の番組の行方にも注目したいところ。
本作が単独初監督となるクロード・ジディ・ジュニア監督は、このワンシーンでも圧倒的な才能の片りんを見せるMB14の起用について、「この映画を準備していた2016年、この頃誰もが「THE VOICE」に釘付けになっていた。MB14がクーリオの「Gangsta’s Paradise」のループ演奏を披露したのを見たとき、プロデューサーのラファエル・ベノリエルと僕は“うわぁ、これはヤバい!”とメールし合ったんだ。MB14の才能とカリスマ性は一目瞭然だった」と語る。さらに、監督は「彼は最初から僕らが求めるすべての必須条件を満たしていたけど、心配要素もあった。でも、初めて話した時から、MB14は歌手になるずっと前からいつも演技をすることを夢見ていたことを知った。撮影の間も演技への理解力が常に正確だから、僕は監督として彼の演技の精度と彼がもたらす新鮮さの両方を捉えようと努めたんだ」と振り返っている。
テノール! 人生はハーモニー
監督:クロード・ジディ・ジュニア 出演: ミシェル・ラロック(『100歳の少年と12通の手紙』、『メルシィ!人生』)、MB14 and ロベルト・アラーニャ
配給:ギャガ 原題:TENOR/101分/フランス/カラー/シネスコ/5.1chデジタル/字幕翻訳:古田 由紀子/映倫G
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公式HP: gaga.ne.jp/TENOR