2024年4月10日、カナダ出身のオルタナティブロック、ポストロック・アーティスト、アレックス・ヘンリー・フォスターが、今月26日にリリースされる新たなアルバム『Kimiyo』からシングル「Nocturnal Candescence」を公開した。
“この曲は、喪失、絶望と自己放棄というコンテキストの中での個人的な降伏という深い感情を伝えているんだ。人が痛みを抱えていても、止まらずに回り続ける世界にとって、自分が誰にも見えない存在かのように感じるとき、他の人たちへと手を伸ばせるように意図された心の叫び。それは存在の回復であり、朝の輝きを信じること。嘆き、熟考、より良い明日を信じる心に特徴付けられた日本の“哀傷歌”にインスピレーションを受けた曲だよ” – アレックス・ヘンリー・フォスター
2023年初頭に心臓手術を受けたフォスターは、術後の経過が思わしくなく、自分の体がまるで自分のものでないかのような、もどかしさと苛立ちを感じていた。創作活動をして気を紛らわせようとしたとき、10年ほど前に日本中を旅して撮影した映像を見つけた。多忙な中でいつの間にか眠ったままになっていた当時のフィルム作品とポエトリーに再び取り掛かることを決意する。
しかし、当時思い描いた作品をそのまま蘇らせるのではなく、今現在の新しい視点を持って作品作りをすることにし、バンドメンバーで創作仲間のベン・レムリンに声をかけ、共にメロディーとサウンドを制作。そして、手術により喉の調子が戻っていなかったフォスターは、カナダ在住の日本人アーティストMomokaにボーカルを依頼した。
それについて、アレックスはこう語っている:
「僕は常にMomokaと一緒に仕事をする良き理由、タイミングを探してきたんだ。彼女は非常にユニークな精神を持っており、インスピレーションを与える洞察力のある人物。僕たちは一般的な人生観や特にスピリチュアリティについて共通の見解を持っているけど、それ以上に、彼女のことをアーティストとして、とても尊敬しているよ。僕とベンがスケッチした曲で歌ったり話したりすることが難しかった時期に、Momokaはプロジェクトの精神を伝えられる唯一の人物だと思ったんだ。『Kimiyo』の詩がプロジェクト全体を繋ぐ核になるはずだったけど、僕はMomokaに、詩の潜在的な流れを彼女自身の解釈で、そして彼女の母国語で表現することを望んだ。僕たちがキャンバスを用意し、カラーパレットを配置したけれど、彼女自身が表現し、絵画になって欲しかったんだ」
アルバム『Kimiyo』は、4月26日に、Hopeful Tragedy Recordsより公式リリース。
これまでに、シングル「A Silent Stream」と「Nocturnal Candescence」が公開されている。
Kimiyo
1. Of Dreams and Dust (04:18)
2. A Silent Stream (08:18)
3. The Edge of Time (10:05)
4. A Vessel Astray (07:44)
5. All of Our Past Future Lives (04:41)
6. Autumnal Processions (07:34)
7. Nocturnal Candescence (09:47)
8. Too Bright to Crumble (08:05)
9. Under a Luxuriant Sky (08:09)
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