5月29日発売、松任谷由実チャリティシングル「acacia[アカシア] / 春よ、来い (Nina Kraviz Remix)」のジャケットを公開。
「acacia[アカシア]」は2001年発売31作目のオリジナルアルバム「acacia(アケイシャ)」に収録された楽曲で、石川県河北郡内灘町に咲くアカシアが群生する風景に感動し作った楽曲。
5月29日発売のチャリティシングル「acacia[アカシア] / 春よ、来い (Nina Kraviz Remix)」は、その収益を石川県令和6年能登半島地震災害義援金として石川県に寄付することを目的にリリースが決定。そのジャケットが本日公開となった。
ジャケットには“ユーミン第二の故郷”とも言える石川県の心情に焼き付いた風景を収めたい、という思いから、松任谷由実本人が撮った写真を使用。ジャケットのスマートフォンに写し出された写真は、2015年、石川県の観光プロデューサーに就任し、同年8月、能登を視察した際に奥能登にある「垂水の滝」を撮影したもので、別名「吹き上げの滝」とも呼ばれ、白糸のような滝が山から海へと直接流れ落ちる全国的にも珍しい滝とのこと。
ちなみにこのタイミングからスマートフォンを使い始めたので、松任谷のアルバムの写真は、能登の風景から始まっている。
心に残る美しい石川の風景から生まれた「acacia[アカシア]を、楽曲とビジュアルで届ける作品となった。
何十年も前のこと。初めて訪れた能登の海岸で、銀色にかがやく群生のアカシアに心を奪われて、acacia[アカシア]という歌を書いた。芳しい雨が降るようだった。
この地方との不思議な関係が始まった。
わずかな時間を見つけては何度も通い、人に逢った、風景に逢った、文化に逢った。私の大切な部分をかたちづくった。
自分にとってこんな場所は、世界中探してもどこにもない。
チャリティはどこか腑に落ちないところがあって、いままで積極的にはやってこなかった。でも、世の中に受け入れられ、ここまでやって来られたからには、もっと世の中に恩返しすべきと、最近思うようになった。そんな時にこの能登のこと。運命を感じた。
歌とともにこころを寄せる。それは想いを運び、人を癒すと信じる。歌をつくり、届ける人間としての信念でもある。
もしかしたら自分だったかもしれない。その想像力が、人を人にする。この国に生まれたのならなおのこと。
日本のあちこちで、世界の至る所で、ふるさとを無くし悲しみと途方にくれている人々が増え続けている。これからも増えることだろう。
「たとえ世の中がどうなろうとも、他者を思いやる気持ちだけは忘れないように」
もう亡くなってしまった、金沢の恩人の言葉。いまの私のために言ってくれた贈り物のように感じる。
みんな、繋がっている。
令和6年3月31日
松任谷由実
「acacia[アカシア] / 春よ、来い (Nina Kraviz Remix)」
2024年5月29日(水)発売 *期間限定販売
¥1,200(+tax ) UPCH-89566
【収録内容】
1.acacia[アカシア]
2.春よ、来い (Nina Kraviz Remix)
寄付に関して
今作の売り上げから経費を差し引いた全額を、被災地に義援金として寄付させていただきます。