ジョン・レノンとオノ・ヨーコの娘であるショーン・オノ・レノンは両親の関係性、父の音楽の持つ重要性について語っている。
ショーン・オノ・レノンはジョン・レノンのアルバム『マインド・ゲームス(ヌートピア宣言)』のアルティメイト・コレクションがリリースされたのを受けて『ザ・タイムズ』紙のインタヴューに応じている。アルティメイト・コレクションは、デジタル、2CD、2LPから、6CDとブルーレイ2枚組のデラックス・ボックス・セットまで、様々なフォーマットで発売されている。
ショーン・オノ・レノンはザ・ビートルズではないジョン・レノンの音楽に「興味」を持ってもらうために様々なミックス音源があると説明している。「父のソロ・キャリアを際立たせていることの一つは、歌詞がどれだけパーソナルかということだと思います。まるで日記のようで、父の音楽に興味を持ってもらうことは私の務めです。それは父に対する務めだけではなくて、世界に対する務めだと思います」
ショーン・オノ・レノンは次のように続けている。「今のような世の中では想像もしてないほど多くのことが忘れられていったりもしています。この音楽がそうなってしまうのはごめんです。この音楽は私にとって非常に大切なものなのです」
先日、ジョン・レノンについてはホーム・ビデオの映像を使った“Aisumasen (I’m Sorry)”のミュージック・ビデオも公開されている。ミュージック・ビデオにはジョン・レノン本人が撮影したオノ・ヨーコとダコタ・アパートで暮らす模様が収録されている。
ショーン・オノ・レノンは『ザ・タイムズ』紙のインタヴューで両親の関係性についても言及している。「両親の物語は愛の物語でした。大きな隔たりを越えてお互いのことを見出し、紆余曲折を経て苦労したけれども、その愛を疑うことはありませんでした。両親のことを一つの見本として覚えておくことは重要なことです。困難な中でも父が母を思っているのを分かってもらえると思います。二人は単純に逆戻りできないほど繋がっていたのです」