1989年の1st ALBUM「THE TIMERS」リリースから35年。忌野清志郎に似ているとも言われる人物“ZERRY”が率いる4人組 THE TIMERS。1988年から1989年にかけて、ライブイベントや学園祭にゲリラ的に出没。アコースティック楽器の4ピースバンドながら、土木作業員風衣装に地下足袋、ヘルメットやフェイスマスクという出で立ちで、ドラッグ、反核、政治風刺などを題材に歯に衣を着せない歌で世の中を騒がせた。テレビ生放送やライブでの言動も規格外で数々の事件、伝説を作った。また、その反面、ZERRYの深い愛を感じる「デイ・ドリーム・ビリーバー」が放つ優しい光は今でも衰えない。日本初の真のパンク・バンドとも言われ、その反骨のアティテュードがその後のアーティストたちに与えた影響は計り知れない。
今回その鮮烈なデビューから35周年を記念して「THE TIMERS 35周年祝賀記念品」が発売されることになった。1stアルバムの最新リマスターと幻の発掘音源で綴るTHE TIMERSの真実。当時のプレスキットの復刻や貴重な写真を詰め合わせた、まさに35周年祝賀記念のトレジャーがここに登場する。
今まで封印されていた幻の楽曲・別バージョンが合計9曲追加される形だが、その中でも特筆すべきは「君はLOVE ME TENDERを聴いたか?」。RCサクセションの1988年のアルバム「COVERS」に収録された「ラヴ・ミー・テンダー」に呼応するような作品で、RCサクセションの同年のライブ盤「コブラの悩み」にスペシャル・ショート・バージョンとしてさわりだけが収録されたきり、正式な発表はされないままになっていた。その楽曲がTHE TIMERSとして録音されたものが今回発掘され、発売に至っている。その他にもヒルビリー・バップスの名曲「バカンス」のレゲエ・カバー「BAKANCE」やZERRYが耳元で囁くような「ディ・ドリーム・ビリーバー」の別MIXなども収録されている。
今回は、LP3枚組とCD3枚組の2形態でリリース。リマスターとバイナル・カッティングはエイミー・ワインハウス、エド・シーランなども手がけるロンドンのメトロポリス・スタジオのスチュワート・ハークスが担当。1989年当時「THE TIMERS」のレコーディングも同スタジオで行われていたこともあり、約35年の時を跨いだプロジェクトとなっている。
本日より大手レコードショップ、WEBストア、UNIVERSAL MUSIC STOREなどで予約がスタートする。
UNIVERSAL MUSIC STORE https://store.universal-music.co.jp/artist/the-timers/