デヴィッド・ギルモアはピンク・フロイドのバンドメンバーであるロジャー・ウォーターズについて語るのは「退屈だ」と語っている。
デヴィッド・ギルモアとロジャー・ウォーターズは数十年にわたって冷ややかな関係が続いており、先日もデヴィッド・ギルモアはロジャー・ウォーターズの反ユダヤ的な姿勢を批判している。
今回、米『ローリング・ストーン』誌のインタヴューでデヴィッド・ギルモアは二人の現在の状況について尋ねられている。同誌は2010年に二人がチャリティ公演で共演して、2011年にロジャー・ウォーターズの『ザ・ウォール』ツアーにデヴィッド・ギルモアが出演したことを指摘している。
「いつかは話すことになるんだろうけど、でも、今は話すつもりはないよ。退屈だからね。これで終わりだ」とデヴィッド・ギルモアは答えている。
「前にも言った通り、僕が30代の時に彼は僕らのポップ・グループを脱退した。今じゃ年寄りだし、関わりもない。彼の作品のことも知らないし、このことについては話すことがないんだよ」
デヴィッド・ギルモアとロジャー・ウォーターズの関係は昨年も緊迫しており、デヴィッド・ギルモアの妻であるポリー・サムソンはロジャー・ウォーターズについて「腐った芯まで反ユダヤ主義」とツイートしている。
彼女は次のように続けている。「プーチンの擁護者で、嘘つきで、泥棒で、偽善者で、脱税をして、口パクを行い、女性蔑視で、妬み屋で、誇大妄想癖がある。あなたのバカバカしさはもう十分だ」
デヴィッド・ギルモアはこのツイートをリツイートして「すべての言葉が明白な真実だ」と述べている。
米『ローリング・ストーン』誌がこのツイートについて二人とも「騒動になることは分かっていたはずだ」と言うと、デヴィッド・ギルモアは次のように答えている。
「諍いについてはみんなが語ることになったけど、彼が脱退してから続いている一方通行のことで、その激しさは様々だということだよね。ポリーとしては自分の意見を言わなければならないと感じたんだよ」
「僕も彼女の意見に同意するし、そう言った。改めて言うけれど、それだけだ。付け加えたり、違った方向から光を当てたりすることもない」
デヴィッド・ギルモアの投稿を受けて、ロジャー・ウォーターズは声明を発表して、ポリー・サムソンのコメントが「驚くほどひどく不正確」だとして「すべてに反論する」としている。
このやりとりはロジャー・ウォーターズがドイツの『ベルリン新聞』のインタヴューを受けてイスラエルやロシアとウクライナの紛争についての見解を語ったことを受けてのものとなっている。
ロジャー・ウォーターズはイスラエルという国家はナチス・ドイツに匹敵するとまだ考えているかと尋ねられて、次のように答えている。「ああ、もちろんだよ。イスラエルは大量虐殺を行っている。植民地時代にイギリスもやったようにね」
一方、デヴィッド・ギルモアは9月6日に9年ぶりとなる通算5作目のソロ・アルバム『邂逅』がリリースされることが決定している。