オアシスは再結成によるUK&アイルランド公演のチケットが転売サイトで転売されたため、多数無効になると見られている。
リアム・ギャラガー&ノエル・ギャラガーはオアシスによる再結成公演を行うことを発表した際に高額でのチケット転売を防ぐ試みを行うことを発表しており、再販プラットフォームの「ツイケッツ」と提携して、他のサイトで営利目的で販売されたチケットは無効になると発表していた。
UK公演のチケットは8月に発売されて、140万枚のチケットが販売されたが、チケットには158の国と地域から1000万人以上の申し込みがあり、ソールド・アウトとなっている。
しかし、バンドの発表にもかかわらず、チケットの4%、およそ5万枚近くが転売サイトで転売されているとBBCニュースは報じている。
今回、プロモーターのライヴ・ネイションとSJMは転売サイトで転売されたチケットは無効になることを明らかにしている。無効になったチケットはすべてチケットマスターを通じて額面金額で再び入手できるようになるという。
チケットのキャンセルは間もなく開始されるが、誤ってチケットをキャンセルされたと思われるファンは、その旨を報告し、調査してもらうことができるとされている。
スポークスパーソンは次のように述べている。「この規約は、莫大な利益を得るためにチケットを転売する二次流通業者に対抗するために導入されました。4%のチケットしか転売サイトには出回っていませんが、大規模なツアーには20%のチケットは二次流通サイトに出回るものもあります」
「こうしたチケットの中には詐欺的なものもあれば、無効の対象になるものもあるので、ツアーに関わっているすべての関係者が非公認のウェブサイトからチケットを購入しないように呼びかけています」
UK公演のチケット販売についてはチケットマスターがダイナミック・プライシングを採用したため、チケット代が高騰したこともあって物議を醸すことともなっている。
2022年に導入されたチケットマスターの 「サージ・プライシング 」は需要に応じてチケット価格が変動するものとなっている。チケットマスターは以前ウェブサイトで、チケットは「市場価格」であり、「需要に基づき、いつでも増減する可能性があり、これは航空券やホテルの部屋がどのように販売されているかと同様です」と述べている。
現在、音楽イベントやスポーツ・イベントにおいてチケット購入時の最初にファンに最高値を伝えることを義務付ける新しい法律が導入される可能性が出てきている。イギリスのリサ・ナンディ文化相はダイナミック・プライシングを批判して、調査・検討を行っている。
オアシスはダイナミック・プライシングについて以下のように述べている。「はっきりさせておきたいのは、チケット販売と価格設定に関する決定を完全にプロモーターとマネージメントに委ねており、ダイナミック・プライシングが採用されることをまったく認識してなかったということです」
先日、リアム・ギャラガーはオアシスが2025年に行う再結成公演についてドキュメンタリーは作られないと語っている。
再結成の発表後、復帰までの道のりや大規模なライヴを記録したドキュメンタリーの制作が進められていると報じられており、『ザ・サン』紙は1970年発表の『レット・イット・ビー』の制作過程を描いた『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』のようなドキュメンタリーで来年夏のツアーに向けたノエル・ギャラガーとリアム・ギャラガーの姿をアップルTV+の首脳陣がカメラに収めようとしていると述べていた。
しかし、今回リアム・ギャラガーはそれを否定しており、ドキュメンタリーがあるとしても「俺は出演しない」と述べている。
ドキュメンタリーの撮影は行われているのかを尋ねた質問に対してリアム・ギャラガーは次のように答えている。「一つもやっていないよ。いずれにせよ俺は出演しない。俺がやろうとしているのはライヴで、このバンドについては十分語られてきたし、ぺちゃくちゃ喋ったり、けんかをしたりするんじゃなくて、ロックしてロールする時なんだよ」