Sharon Osbourne、コーチェラでパレスチナを支持するメッセージを掲げたニーキャップを批判

オジー・オズボーンの妻であるシャロン・オズボーンはコーチェラ・フェスティバルでのニーキャップのパフォーマンスについてフェスティバルの「道徳的・精神的尊厳」を「損なうことになった」と批判している。

ニーキャップのパフォーマンスについてはフェスティバルの主催者もニーキャップによるパレスチナを支持するメッセージとチャントについて「予期せぬことだった」と述べたと報じられている。

ニーキャップは2週末にわたって開催された2025年のコーチェラ・フェスティバルでソノラ・ステージに出演している。

1週目ではニーキャップが観客を反マーガレット・サッチャーのチャントに導いたことで、生配信が途中で切り上げられることとなっていた。「配信を切り上げられただけでなく、アメリカが支援しているガザでの大量虐殺に関するメッセージも、どういうわけかスクリーンには映らなかった」とニーキャップは語っている。

2週目は政治コメンテーターのハサン・パイカーがツイッチで独自の配信を行っており、後ろのスクリーンには「ファック・イスラエル、パレスチナに自由を」、「イスラエルはパレスチナの人々に大量虐殺を行っている」、「戦争犯罪にもかかわらず、イスラエルを武装させ、資金を提供しているアメリカ政府がそれを可能にしている」といったスローガンが映し出されている。

2週目のステージではメンバーのモ・ハラが次のように観客に語っている。「少し前までアイルランド人もイギリス人の手によって迫害されていたが、行く当てもなく空から空爆されたことはなかった」

「パレスチナの人々は行く当てもない。あそこが彼らの祖国で、そこで空爆されているんだ」とモ・ハラは続けている。「それをジェノサイドと言わないんだったら、なんて言えばいい?」その後、ニーキャップは「フリー、フリー・パレスチナ」というチャントに観客を導いている。

今回、アシュケナージ系ユダヤ人の血を引くシャロン・オズボーンはX/ツイッターでニーキャップのパフォーマンスを批判している。

「2025年のコーチェラ・フェスティバルは道徳的・精神的尊厳を損なうことになったフェスティバルとして記憶されるでしょう。主催者のゴールデンヴォイスはコーチェラのステージでアーティストが政治的表明をすることを許可して助長しています。世界が大きな不安に見舞われている今、音楽は政治的演説の場としてではなく、逃避の場として機能すべきです」

シャロン・オズボーンは次のように続けている。「コーチェラのようなフェスティバルは世界中の素晴らしい才能を紹介するものですが、音楽の当初の目的は人々を団結させることです。テロ組織を宣伝したり、憎しみを広める場であってはなりません」

シャロン・オズボーンはニーキャップについて「攻撃的な政治的表明を取り入れることで、彼らのパフォーマンスが別次元のものになっていました」と述べている。「反イスラエルのメッセージやヘイト・スピーチを映し出す行為など、このバンドは公然とテロ組織を支持しています」

「こうした行為は彼らがこのようなフェスティバルに参加したり、さらにアメリカで公演を行っていくことへの妥当性に懸念を抱かせるものです。報道ではブッキングした時にゴールデンヴォイスは彼らの政治的意図を知らなかったとのことですが、1週目のパフォーマンスを観た上で2週目にも出演することを許可したわけで、レトリックであり、適切な注意が欠如しています」

シャロン・オズボーンはパレスチナに言及して歌詞を変えたグリーン・デイについては次のように述べている。「グリーン・デイは個人的にも愛着のあるバンドですが、彼らもコーチェラ・フェスティバルで中東情勢への見解を示すことを選びました。自身の見解を表現する権利は尊重しますが、そうした議論はフェスティバルよりも自身のコンサートのほうが適切だったと思います」

シャロン・オズボーンはフェスティバル主催者のポール・トレットを擁護しているスクーター・ブラウンのことも批判している。

「スクーター・ブラウンは2023年10月7日にイスラエルで起きたテロの犠牲者に捧げるノヴァ・ミュージック・フェスティバルの展覧会に携わっているが、同じくノヴァの展覧会に参加したゴールデンヴォイスのポール・トレットCEOを擁護しています。ポール・トレットもノヴァ・ミュージック・フェスティバルの展覧会を訪れたなら、あの日殺された人々の写真を観たでしょうし、愛する人に送られた携帯電話の声を聞いたりしたでしょう」

「あの展覧会を直接観たのであれば、あの日行われたことを支持し、この大量殺人に責任のあるグループを支持するバンドを自分たちのフェスティバルにブッキングしたことを理解するのは困難です。あの日、イスラエル国防軍の兵士は一人も殺されておらず、罪のない市民が1400人も殺害されたのです」

「ニーキャップの代理人を務めるインディペンデント・アーティスト・グループにはユダヤ人の血を引く人々も含まれています。その立場を利用して、このような物議を醸すようなメッセージの喧伝を防ごうとしなかったことに失望しています。恥知らずです。私は母方がアイルランド系カトリック、父方がアシュケナージ系ユダヤ人であり、音楽業界での豊富な経験を持つ者として、その複雑さは理解しています。ニーキャップのパフォーマンスは『予期せぬことだった』というゴールデンヴォイスの主張は状況を考えると、あり得ません。事実としてゴールデンヴォイスに書簡を送って、ニーキャップをブッキングしたことへの懸念を表明した人がいることを知っています」

シャロン・オズボーンは文章を次のように締めくくっている。「ニーキャップの就労ビザの取り消しを求める活動に参加していただければと思います」

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