サウンドガーデンはクリス・コーネルが亡くなってから8年を迎えたことを受けて、クリス・コーネルが参加した未発表アルバムをリリースする可能性を示唆している。
クリス・コーネルは1984年に結成メンバーとしてサウンドガーデンに参加して、2017年5月18日に自殺で亡くなるまでフロントマンを務めていた。クリス・コーネルが亡くなってから8年を迎えたことを受けて、ベーシストのベン・シェパードはソーシャル・メディアで追悼の意を表している。
長文の中でベン・シェパードはクリス・コーネルが亡くなった時に未発表のアルバムに取り組んでいたことに言及している。サウンドガーデンとクリス・コーネルの遺産管理者は未発表曲の権利を含む法的紛争を解決したことで、初めてアルバムの存在が示唆されている。
ベン・シェパードは未発表アルバムについて1曲がしばらく頭から離れなかったと述べている。「クリス・コーネルとマット・キャメロンが書いた“The Road Less Traveled”という曲なんだ。まだタイトルのないアルバムのために書かれた曲だよ。彼の声を聴くだけで助けになる。彼と知り合いだった人はみんなそうだと思う。自分にとってもそうだった。自己疑念や負い目でいっぱいだったけど、彼の声のトーンは僕が感じていることを分かっていて、歳を重ねてもいつもそうだったように僕のことを許してくれるんだ。これまでのアルバムをレコーディングした時に、音楽やバンドメンバーからは畏敬の念、仲間意識、創造性の力、荘厳さ、そして愛を圧倒されるほど感じてきた。それが純粋に生命力になっていたんだと思う」
ベン・シェパードは次のように続けている。「言えるのはクリス・コーネルが地平の向こうから歌っているのを聴くと、命の力強さが聴こえてきて、魂を分かち合うようで、本当に素晴らしくて、元気が出るということだよ。ファンとしても、バンドメンバーとしても、クリス・コーネルが数年前に歌った曲が本格的なサウンドガーデンの曲になっていくのを見ると、胸から氷河が崩れ落ちていくように感じたんだ」
サウンドガーデンは新曲のリリース日については現時点で明らかにしていない。
先月、サウンドガーデンはロックの殿堂入りを果たすことが発表されている。キム・セイルは亡くなったクリス・コーネルの代わりを務めるシンガーを見つけるのは非常に難しいと語っている。「高いハードルがある。それはテクニック面だけではなく、感情的な面でもね。いなくなってしまった結成メンバーであるブラザーへの崇拝の念がなければいけないし、その功績への崇拝の念も必要になる。クリス・コーネルの作品に対してもそうだし、クリス・コーネルのクリエイティヴィティに対してもね。僕らが全員互いに持っていた敬意や好意だよね」
キム・セイルは代役を務めるシンガーについて何人か名前が挙がったことはあるものの、今は言うことができないと続けている。「何人か候補は挙がったけど、それを公にする心構えはできていないし、でも、ギタリストやドラマー、シンガーの通常の組み合わせよりはずっと高いハードルがあるとは言えるだろうね」