ジューダス・プリーストはレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのギタリストであるトム・モレロが共同監督を務めるドキュメンタリーが製作されることが決定している。
ソニー・ミュージック・ヴィジョンは『ヴァラエティ』誌独占でドキュメンタリー『ザ・バラード・オブ・ジューダス・プリースト』が製作されることを発表している。公開日については現時点で明らかにされていないものの、トム・モレロと『メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー』で知られるサム・ダンが共同監督を務めることが決定している。
ドキュメンタリー『ザ・バラード・オブ・ジューダス・プリースト』は先駆者としてヘヴィ・メタルに与えた影響を含め、バンドの50年に及ぶ歩みを追ったものになると見られている。記事執筆時点で詳細はほとんど明らかにされていないものの、「綿密にフィルターを通さずにその生涯にアクセスする」形となり、「見たことのない形で」ジューダス・プリーストの物語が語られることになるという。
ジューダス・プリーストは『ヴァラエティ』誌に対して次のように述べている。「50年以上にわたってメタルに心血を注いで生きてきました。そして、ついにこのドキュメンタリーで我々の信徒を召集し、正式に我々の生涯のありのままを見たことのない形で目撃してもらえることになった。キャソックを脱いで、メタルの誇りをまとったプリーストが姿を現すんだ」
トム・モレロとサム・ダンは共同声明で次のように述べている。「50年に及ぶ途方もない歩みを追うことで本作はジューダス・プリーストがメタルのサウンドとルックスをいかに決定づけたかを描きつつも、そのシーンを包括的な場所にしたことも描くものになります。このような綿密にフィルターを通さずにその生涯にアクセスする機会を与えてくれたことに感謝しますし、世界中のメタルの観衆に届けられることを楽しみにしています」
トム・モレロはブラック・サバスの最後のライヴで音楽監督を務めることも決定しており、て「サプライズ」で登場する「巨大なスーパースター」がいるとも語っている。ライヴにはメタリカ、スレイヤー、パンテラ、ラム・オブ・ゴッド、トゥール、マストドン、アリス・イン・チェインズ、ガンズ・アンド・ローゼズ、ヘイルストーム、ゴジラらも出演する。
トム・モレロはこのコンサートにおける自分の役割がどのようにして生まれることになったかについても語っている。「オジーとシャロンから頼まれたんだ。ある日、サプライズで『もう1日だけブラック・サバスのライヴをやろうと思うんだ。4人のオリジナル・メンバーで、オジー・オズボーンにとって最後のライヴになる。巨大なお祝いをやりたいんだ。キュレーションで手を貸してくれるかい?』と言われたんだ。それで『クレイジーだね。だけど、もちろん、やるよ』と答えたんだ」
トム・モレロは次のように続けている。「ヘヴィ・メタルは自分が音楽を好きにさせてくれた音楽だし、ブラック・サバスがヘヴィ・メタルを発明したんだからね」
「そして、オジー・オズボーンはランディ・ローズというギタリストを見つけて、自分が1日8時間もギターを練習することになった音楽を生み出すことになった。だから、オジーやブラック・サバスには大きな借りがあるんだよ。参加できて光栄だよ」
一方、ジューダス・プリーストはこの日にドイツのハノーファーでスコーピオンズとライヴを行うことが決定しており、ブラック・サバスの最後のライヴには出演できないことが明らかになっている。
ロブ・ハルフォードは参加できないことに「がっかりしている」として、間に合う形でライヴのことを把握していなかったと語っている。ロブ・ハルフォードはシャロン・オズボーンからプライベート・ジェットで駆けつける形で同日のライヴに出演する提案を受けたが、「危険」だと判断したため断ったことを明かしている。