Kneecap、Mo Charaがテロ犯罪で起訴されたことを受けて声明を発表

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ニーキャップはモ・カラがテロ犯罪で起訴されたことを受けて声明を発表している。

本名をリアム・オハナというモ・カラは2024年11月21日にロンドンのO2フォーラム・ケンティッシュ・タウンで行われた公演でヒズボラの旗を掲げたことで起訴されている。イギリスではこれらの組織への支持を示すことは犯罪となっている。

今回、ニーキャップはモ・カラの起訴を受けてインスタグラムで罪状を「否定」しており、「自分たちを猛烈に弁護していく」と述べている。「これは政治的な取り締まりだ。これは関心をそらすためのカーニバルだ。自分たちが論点などではない。大量虐殺が問題なんだ」

ガザでは現在14000人の赤ちゃんが飢餓のために亡くなる可能性があることを指摘しながら、ニーキャップは「イギリスの体制は我々に焦点を当てている」と述べている。「彼らは大量虐殺から利益を得ている。反テロ法をステージで旗を掲げた自分たちに使ってきた。刑事法廷が求められるほど深刻な罪ではなくて、陪審員もいない裁判になる。目的は何か?」

「自分たちの渡航を制限するためなんだろう。世界中の若者に語りかけるのを妨害するためだろう。思いやりの声を封じるためだろう。勇気を持って発言したアーティストを起訴するためだろう。国際法を遵守して、無実の人を守る代わりに、イギリスの権力者はガザでの虐殺と飢饉を幇助してきた。何世紀もアイルランドでやってきたように。今みたいにあの時も正当化してきた」

ニーキャップは「武装してスパイ機を飛ばしているイスラエル国防軍の舞台が真のテロリストだ。全世界がそれを知っている」と続けている。「俺たちが誇りをもって人民を支持しているのに対して、お前らは戦争犯罪に加担している。俺たちは歴史の正しい側にいる。お前らは違う。法廷で闘うつもりだ。俺たちが勝つだろう。パレスチナに自由を」

主催者が「予期せぬことだった」としたコーチェラ・フェスティバルのパフォーマンスでニーキャップはパレスチナを支持することを表明しており、ロンドン警視庁のテロ対策課は「アップ・ハマス、アップ・ヒズボラ」と叫んでいると見られる公演の映像を捜査していた。

ニーキャップはハマスやヒズボラを支持しているという説に対して否定しており、個人に対する暴力を煽動しているわけでもないと述べており、映像は「意図的に文脈から切り離された」ものだとしている。

モ・カラは6月18日にウェストミンスター地方裁判所に出廷する予定となっている。

ニーキャップはドイツのハリケーン・フェスティバルとサウスサイド・フェスティバルが出演中止となっており、代わりに今夏、ハンブルク、ケルン、ベルリンで公演を行うことが予定されている。ニーキャップはコーンウォールで開催されるエデン・プロジェクトも出演中止となっており、プリマスで代わりの公演が行われる予定だったが、こちらも中止となっている。

こうした騒動を受けて一部の国会議員はグラストンベリー・フェスティバルやトランスミットへの出演も中止するように要請している。

ニーキャップに寄せられている批判については所属レーベルが表現の自由を支持する公開書簡を発表しており、パルプ、フォンテインズD.C.、アイドルズ、マッシヴ・アタック、ポール・ウェラー、プライマル・スクリームらが賛同している。

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