ニーキャップはテロ犯罪で起訴されたことを受けて、審理の日にウェストミンスター地方裁判所の前に集まるように冗談交じりにファンに呼びかけている。
ニーキャップは現地時間5月23日に開催されたワイド・アウェイク2025でヘッドライナーを務めている。この数日前にメンバーのモ・カラは昨年11月に行われたロンドン公演でヒズボラの旗を掲げたことで起訴されている。
ニーキャップはハマスやヒズボラを支持しているという説に対して否定しており、個人に対する暴力を煽動しているわけでもないと述べており、映像は「意図的に文脈から切り離された」ものだとしている。ニーキャップは起訴を受けて、「これは政治的な取り締まりだ。これは関心をそらすためのカーニバルだ。自分たちが論点などではない。大量虐殺が問題なんだ」と述べている。
ブロックウェル・パークで開催されたワイド・アウェイク2025のステージでニーキャップはテロ犯罪で起訴されたことに言及して、「コーチェラでやったようにグラストンベリー・フェスティバルでも語る」ことを阻止して、「沈黙させる」ためのものだと述べている。
ニーキャップのコーチェラ・フェスティバルでのパフォーマンスについてはフェスティバルの主催者もパレスチナを支持するメッセージとチャントについて「予期せぬことだった」と述べたと報じられている。
「私たちが多くの人に語りかけているという事実、そして大多数の人が同意していると見られることは私たちが歴史の正しい側にいることを示している」とモ・カラはワイド・アウェイクのステージで語っており、6月に審理が行われる際にはウェストミンスター地方裁判所に集まるように呼び掛けている。
「6月18日、もしよかったら、支持することを示すためにウェストミンスター地方裁判所の外に集まるつもりなんだ」とモ・カラは語っており、別のメンバーは次のように続けている。「6月18日に空いている人はケタミンのバッグを持って、ウェストミンスターに向かおう」
ニーキャップはドイツのハリケーン・フェスティバルとサウスサイド・フェスティバル、コーンウォールで開催されるエデン・プロジェクトで出演中止にも見舞われている。こうした騒動を受けて一部の国会議員はグラストンベリー・フェスティバルやトランスミットへの出演も中止するように要請している。
「ライヴを止めようとしているんだ」とニーキャップはワイド・アウェイクのステージで語っている。「正直、知らないだろうけど、このライヴも出演中止になりそうだったんだ」
ニーキャップに寄せられている批判については所属レーベルが表現の自由を支持する公開書簡を発表しており、パルプ、フォンテインズD.C.、アイドルズ、マッシヴ・アタック、ポール・ウェラー、プライマル・スクリームらが賛同している。.