レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのギタリストであるトム・モレロはブルース・スプリングスティーンに対する発言についてドナルド・トランプ大統領を批判している。
トム・モレロは現地時間5月25日にボストン・コーリングに出演しており、「ファック・トランプ」と描かれたバックドロップをバックにライヴを行っている。
トム・モレロはパフォーマンスの最中にブルース・スプリングスティーンとドナルド・トランプ大統領のやりとりについて言及している。ブルース・スプリングスティーンはマンチェスター公演で「腐敗して能力のない裏切りの」現政権を批判して、ドナルド・トランプ大統領については「不適格な大統領」と評していた。
ドナルド・トランプ大統領はこの発言を受けてブルース・スプリングスティーンについて「干からびたプルーンのようなロッカー」として、「才能ある人物ではない」と述べている。
ドナルド・トランプ大統領はその後もブルース・スプリングスティーンの「違法な選挙参加」について「大規模な調査を行うことを要求する」と述べ、ゴルフ・ボールを当てる合成の動画も公開している。
「ブルース・スプリングスティーンがトランプを追っているのは、ブルース・スプリングスティーンが人生を通して真実、正義、民主主義、平等を求めてきたからだ」とトム・モレロはステージで語っている。「そして、トランプが彼に怒っているのはブルース・スプリングスティーンのほうが多くの観客を惹きつけているからだ。あんな奴は最低だよ」
Tom Morello doing Tom Morello things, revealing the back of his guitar reads F*** I.C.E. pic.twitter.com/56V5lKSn01
— Kevin Slane (@kslane) May 26, 2025
過去にブルース・スプリングスティーンと共演もしてきたトム・モレロはボストン・コーリングのステージが「俺たち全員を刑務所に放り込む前の最後のビッグ・イベント」になるかもしれないとも語り、裏に「Fuck ICE(移民・関税執行局)」と手書きされたギターを演奏している。
トム・モレロは2020年にも選挙運動にレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの“Killing In The Name”が勝手に使われたことを受けてドナルド・トランプ大統領の支持者を批判している。
トム・モレロは先日、ジューダス・プリーストのドキュメンタリー『ザ・バラード・オブ・ジューダス・プリースト』で共同監督を務めることが発表されている。また、トム・モレロはブラック・サバスの最後のライヴで音楽監督を務めることも決定している。ライヴにはメタリカ、スレイヤー、パンテラ、ラム・オブ・ゴッド、トゥール、マストドン、アリス・イン・チェインズ、ガンズ・アンド・ローゼズ、ヘイルストーム、ゴジラらも出演する。