ブルース・スプリングスティーンは未発表曲“Sunday Love”の音源が公開されている。
“Sunday Love”は完全未発表フル・アルバム7作を収録したボックスセット『トラックスII:ザ・ロスト・アルバムズ』に収録される。6月27日に発売となる『トラックスII:ザ・ロスト・アルバムズ』には全83曲(82曲の未発表トラック+アルバム未収録ヴァージョン1曲)が収められ、「キャリアの年表に豊かな章を書き入れ、今まで知られていなかった側面や、ジャンルを超えた多才ぶりも魅せつける」ものになるという。
“Sunday Love”の音源はこちらから。
“Sunday Love”が収録されている未発表アルバム『トワイライト・アワーズ』は、2019年発表『ウエスタン・スターズ』と並行して10年間の間に書かれた作品で、オーケストラ主導の20世紀半ばのフィルム・ノワールの世界を彷彿させる、偉大なアメリカン・ポップ・ミュージックの伝統を受け継ぐ作品集となっている。
ブルース・スプリングスティーンは『トワイライト・アワーズ』について次のように語っている。「これは一時期『ウェスタン・スターズ』と2枚組にするか、同じアルバムの一部にするつもりだった。俺はバート・バカラックや、この手の曲やソングライターたちが大好きなんだ。コード構成から何からはるかに複雑だから、思い切って挑戦してみたら楽しかった。みんな、60年代のアルバムから抜け出てきたものでもおかしくないものになった」
ブルース・スプリングスティーンは未発表だった7作について次のように語っている。「『トラックスII:ザ・ロスト・アルバムズ』はそれぞれがフル・アルバムだ。中にはミキシングの段階までいっていたのにリリースされなかったものもある。もう何年も自分で聴いてきて、親しい友だちだけに聴かせていた音楽なんだ。ようやくみんなにも聴いてもらう機会ができて喜んでいる。楽しんでくれることを願っているよ」
7枚の内容は、『ネブラスカ』と『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』を繋ぐ重要なリンクとしてローファイ・サウンドを探求した『LAガレージ・セッションズ’83』、グラミー賞、アカデミー賞を受賞、ドラム・ループやシンセサイザーのサウンドに挑戦した『ストリーツ・オブ・フィラデルフィア・セッションズ』、未完の映画のサウンドトラック作品『フェイスレス』、ペダル・スティールを擁する小編成のカントリー・バンド編成の『サムウェア・ノース・オブ・ナッシュヴィル』、国境の物語を豊かに織りなす『イニョー』、オーケストラ主導の20世紀半ばのフィルム・ノワールを彷彿させる『トワイライト・アワーズ』、アリーナにおあつらえ向きなEストリート・テイスト満載の『パーフェクト・ワールド』となっている。
また、未発表ボックス・セットから選りすぐりの20曲を収録したハイライト盤『ロスト・アンド・ファウンド:セレクションズ・フロム・ザ・ロスト・アルバムズ』も1CD(日本盤は高品質BSCD2)、2LP(輸入盤のみ)で同じく6月27日に発売となる。
『トラックスII:ザ・ロスト・アルバムズ』は、プロデューサーのジョン・ランダウ監修のもと、プロデューサーのロン・アニエッロとエンジニアのロブ・レブレーと共に、スプリングスティーンがニュージャージー州のスリル・ヒル・レコーディング(自宅スタジオ)にて編集されている。