ニーキャップはグラスゴーで開催されるフェスティバル、トランスミットへの出演が中止になったことについてスコットランド警察が理由について説明している。
ニーキャップは現地時間5月28日にトランスミットへの出演が中止となり、代わりにグラスゴーのO2アカデミーで7月8日にライヴを行うことを発表している。
「私たちのライヴを観るためにチケットや航空券、ホテルを押さえた多くの人々に申し訳なく思う。自分たちではどうしようもなかったんだ」とニーキャップは述べている。「グラスゴーはいつだって自分たちにとって大きな意味を持つ街だった。問題なく何度もあの街でライヴをやってきた。好きなように解釈してもらって構わない」
一方、トランスミットのスポークスパーソンは『NME』に次のように語っている。「イベントに対して安全面で警察から懸念が出されたことを受けて、ニーキャップは7月11日のトランスミットに出演しません。ファンの御理解に感謝します」
スコットランド警察のスポークスパーソンは『NME』の問い合わせに対して次のように述べている。「トランスミットのラインナップについてはいかなる決定も主催者によるもので、出演者がブッキングされる前にスコットランド警察と事前に相談したことはありません」
「このバンドに対する大観衆の考え得る反応については安全なイベントの運営を行っていくために大規模な警官の措置が必要になることがあることを警察当局は伝えました」
「主催者がフェスティバルの運営について十分な情報を得た上で決定できるよう、安全上の懸念に関する一般からの情報もお伝えしました」
トランスミットは7月11日から13日にわたってグラスゴー・グリーンで開催され、50セント、ビッフィ・クライロ、スノウ・パトロール、ザ・スクリプト、フォンテインズD.C.らが出演する。
先週、ニーキャップはロンドンのブロックウェル・パークで開催されたワイド・アウェイク2025でヘッドライナーを務めている。また、7月9日から12日にわたって開催される2000ツリーズ・フェスティバルは予定通りニーキャップがヘッドライナーを務める予定であることを発表している。
ニーキャップはコーチェラ・フェスティバルでパレスチナ支持を表明したことで物議を醸しており、昨年11月のロンドン公演でヒズボラの旗を掲げたことでテロ犯罪でも起訴されている。
ニーキャップはハマスやヒズボラを支持しているという説に対して否定しており、個人に対する暴力を煽動しているわけでもないと述べており、映像は「意図的に文脈から切り離された」ものだとしている。ニーキャップは起訴を受けて、「これは政治的な取り締まりだ。これは関心をそらすためのカーニバルだ。自分たちが論点などではない。大量虐殺が問題なんだ」と述べている。
モ・カラは6月18日にウェストミンスター地方裁判所に出廷する予定となっている。先日、ニーキャップは審理の日にウェストミンスター地方裁判所の前に集まるように冗談交じりにファンに呼びかけている。