アリアナ・グランデ、サブリナ・カーペンター、ペドロ・パスカルらはアメリカでLGBTQ+の若者の自殺を防止する取り組みに連邦予算を求める公開書簡に署名している。
今年4月、アメリカ保健福祉省からリークされた2026年度予算案の草案ではLGBTQ+コミュニティの若者が自殺を考えた際に緊急支援を提供するプログラム「988」への連邦予算5000万ドルの削減を含む、複数の予算削減案が提案されている。
このリークを受けてトレヴァー・プロジェクトはプログラム「988」の存続とLGBTQ+の若者の自殺を防止する取り組みへの連邦予算を求める公開書簡を発表している。
公開書簡にはアリアナ・グランデ、サブリナ・カーペンター、ペドロ・パスカル、デュア・リパ、トロイ・シヴァン、カーラ・デルヴィーニュ、クリスティーナ・アギレラ、ダニエル・ラドクリフ、デイシャ、エセル・ケイン、ユージン・リー・ヤン、フレッチャー、ジェイミー・リー・カーティス、ジョシュ・ハッチャーソン、キング・プリンセス、マーガレット・コー、ムー、ノア・サイラス、オリヴァー・シム、オーヴィル・ペック、パリス・ヒルトン、サラ・ポールソン、SGルイス、トーヴ・ロー、アラン・カミングといった有名人が賛同で署名している。
トレヴァー・プロジェクトは2022年に「988」のプログラムが立ち上げられてから、「LGBTQ+の若者が最も弱った時に命を救うための肯定的なケアを提供する130万回近くの連絡」を受け付けてきたと述べている。
トレヴァー・プロジェクトの試算では毎年、アメリカにおける180万人以上のLGBTQ+の若者が自殺を考えたことがあり、45秒に1人が自殺未遂を企てているという。
トレヴァー・プロジェクトは次のように述べている。「深い分断の時代において、私たち全員が一致できることが一つあります。若者が最もドン底の時期に支援を受けられないまま放置されるべきではありません。このライフラインを奪うことはLGBTQ+の若者に『あなたの命は救う価値がない』というメッセージを送ることになります。私たちはそんなメッセージを受け入れられません」
「これを読んでいるLGBTQ+の若者たちへ。あなたは一人じゃありません。あなたのことを見ていますし、大切に思っています。ありのままの自分で、安全で、支えられ、愛されていると感じる権利があります。人間としての尊厳を尊重する、命を救うサービスを受ける権利があります。傷ついているかもしれません。恐れているかもしれません。誰もあなたの声に耳を傾けていないと感じているかもしれません。しかし、私たちはあなたの声に耳を傾けています。これからも立ち上がり、声を上げ続けます。あなたたちのために闘い続けることをやめません」
アメリカではドナルド・トランプ大統領が就任時に2つの性別しか認めないという大統領令に署名しており、LGBTQ+のコミュニティは多様性、公平性、包摂性を意味するDEIの推進も撤回され、連邦政府からの資金援助も打ち切られている。