ザ・フーのロジャー・ダルトリーはチャールズ3世の誕生日の叙勲でナイトの称号が贈られることが決定している。
ロジャー・ダルトリーは音楽活動とチャリティ活動が認められたとのことで、1964年にザ・フーを結成しつつ、ティーンエイジ・キャンサー・トラストのパトロンを20年以上にわたって務めてきた。
ナイトの称号が贈られることが決定したことを受けて、ロジャー・ダルトリーは次のように述べている。「私にとっても、そして特にティーンエイジ・キャンサー・トラストにとって、これは素晴らしい名誉です。この勲章は、私個人だけでなく、ティーンエイジ・キャンサー・トラストの成功のために力を尽くしてきた、知られざる英雄たち全員に代わって受け取りたいと思います」
「ザ・フーとそのファン、アンジー・ジェンキソン、リンジー・ヒューズ、デス・マーフィー、ロブ・バランタイン、そして故クリス・ヨークなど、多くの人々がこの慈善団体を成長させるために多大な貢献をしてきました。その結果、現在では英国全土のNHS病院に28の専門部門が設置されています」
別の声明でロジャー・ダルトリーはプレス・アソシエーションに対して次のように述べている。「ちょっと変な感じもありますが、この勲章を贈られて本当に光栄に思います。特にティーンエイジ・キャンサー・トラストのチャリティ活動のために代表して受け取りたいと思います。この栄誉は知られざる英雄たちのものです。自分にとっての夢が叶いました。このチャリティ活動が自分にとっては大切なものなので、夢なのです」
ロジャー・ダルトリーは2000年からティーンエイジ・キャンサー・トラストのキュレイターを務めてきた。2020年と2021年は新型コロナウイルスのために開催されなかったが、チケット収入でこれまでに3200万ポンド(約62億円)を集めており、それらはガンと闘う人々のために寄付されている。
昨年、ザ・フーのロジャー・ダルトリーが24年間にわたって務めてきたキュレイターの座を退いたことを受けて、ロバート・スミスが2026年のキュレイターを務めることが発表されている。
2025年のティーンエイジ・キャンサー・トラストは3月24日から29日にわたって開催され、ザ・フー、セックス・ピストルズ・フィーチャリング・フランク・カーター、ジェイムス・アーサー、ザ・コアーズらが出演している。
他にもチャールズ3世の誕生日の叙勲で、ミュージシャンではエレイン・ペイジは音楽活動とチャリティ活動が認められて、受勲することが決定しており、10ccのグレアム・グールドマンとスティーヴ・ウィンウッドもメンバーの勲章が贈られることが明らかになっている。