第97回アカデミー賞®国際長編映画賞アイルランド代表作品で8月1日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷にて公開の映画『KNEECAP/ニーキャップ』、キャラクターポスター&本編映像を解禁した。
今回解禁されたキャラクターポスターは、本作の主人公で、実在のヒップホップ・トリオKNEECAPのメンバーをそれぞれ捉えた全3種。
緑、白、オレンジのトリコロールに配色され、左から順に、MCネームでモウグリ・バップ、DJプロヴィ、モ・カラと並べると、アイルランドの国旗になるデザイン。
右上にはそれぞれのセリフが添えられている。「ルールは俺らが決める。欠点なんて気にしねえ」とやんちゃな表情を浮かべるモウグリ・バップは、過激派組織の元メンバーの父親を持つ反骨精神に満ち溢れた青年。アイルランド国旗の目出し帽を被るDJプロヴィは、「一緒に曲を作らないか?」と2人に提案し、音楽教師という身分を隠しながらDJとして活動。「俺らの世代の名は、“停戦ベビー”」と名乗るのは、アイルランド語で“私の友だち”を意味する名前のモ・カラ。アイルランドの独立を目指す反面、イギリス人のガールフレンドがいる。“停戦ベビー”とは北アイルランド紛争後に生まれた紛争を経験してない世代のこと。紛争で分断された北アイルランドでは、2022年まで公用語と認められていなかったアイルランド語の復権を目指し、本人達演じるこの3人が音楽を武器に旋風を巻き起こす。
併せて、3人がレコーディングするシーンを捉えた本編映像も解禁。
アルコールとドラッグを浴びながら、「毎日が退屈 つまらねえ」「ウンザリな貧困生活」と歌うのは、実際にKNEECAPが2021年にリリースした楽曲「Guilty Conscience」。
彼らのバックグラウンドかつアイデンティティで、紛争の傷跡が残るベルファストで暮らす労働者階級の若者の鬱屈をユーモアに表現した曲だ。
快楽に溺れ錯乱状態になる3人だが、抑圧から解放されたかのような笑顔とエネルギーに溢れる青春の一コマ。
今世界で最も注目を浴びているアーティスト、KNEECAPのどこまでが実話でフィクションか分からない破天荒な物語を通して、反植民地主義、そして先住民の文化を守る重要性を描く。
KNEECAP/ニーキャップ
監督・脚本:リッチ・ペピアット
製作:トレバー・バーニー、ジャック・ターリング
撮影:ライアン・カーナハン
音楽:マイケル・“マイキー・J”・アサンテ
出演:モウグリ・バップ、モ・カラ、DJプロヴィ、ジョシー・ウォーカー、マイケル・ファスビべンダー
2024年/105分/イギリス・アイルランド/原題:KNEECAP/カラー/5.1ch/2.35 : 1/R18+
© Kneecap Films Limited, Screen Market Research Limited t/a Wildcard and The British Film Institute 2024