Dave Mustaine、Metallicaの「Ride The Lightning」をカヴァーした理由を語る

Dave Mustaine

メガデスのデイヴ・ムステインはメガデスのラスト・アルバムのためにメタリカの“Ride The Lightning”をカヴァーした理由を語っている。

先日、ソーシャル・メディアに投稿された動画で、メガデスはアルバムに収録される2曲の新曲タイトルを発表したが、未発表曲のかすかに見え隠れする文字から、ファンはメガデスがメタリカの“Ride The Lightning”をカヴァーしているのではないかと指摘していた。

今年6月、デイヴ・ムステインはノルウェーのラジオ局のインタヴューで次のように語っていた。「新作には13曲が収録されるんだ。その内の1曲はカヴァーなんだけど、自分が書いた曲なんだ。だから、カヴァーのようで自分の曲でもあるんだよ」

デイヴ・ムステインはメタリカがデビュー・アルバム『キル・エム・オール』をリリースする前の1983年にバンドを解雇されており、デイヴ・ムステインのパートはカーク・ハメットによって再レコーディングされている。『キル・エム・オール』のうち、4曲にはデイヴ・ムステインがクレジットされており、セカンド・アルバムでは“Ride The Lightning”と“The Call of Ktulu”にクレジットされている。

今回、デイヴ・ムステインは米『ローリング・ストーン』誌に対してメガデスによるカヴァーはジェイムズ・ヘットフィールドがヴォーカルを務めるヴァージョンをリワークしたのではなく、デイヴ・ムステインがメタリカのために最初に書いたヴァージョンに忠実なものだと語っている。

しかし、カヴァーはメタリカへの敬意とバンドの輝かしい経歴から生まれたとデイヴ・ムステインは語っている。「自分のヴァージョンをやりたかったというわけじゃない。全員が特定の形になってほしいと思っていたし、私個人にとっては曲がどうなるかより重要なことがあった。それはリスペクトだよね」

デイヴ・ムステインはメタリカに抱く敬意は主にジェイムズ・ヘットフィールドに向けられていると語っている。「誰もこのことを言わないんだけど、ジェイムズ・ヘットフィールドはある日はシンガーに、次の日にはバンドのパワーハウスとなる。ずっと彼のことはギタリストとして尊敬してきたんだ」

「だから、今回キャリアを締めくくるにあたって何かをやりたいと思った。(メタリカ加入の前に組んでいた)パニックの頃に作り始めて、メタリカのレパートリーに加わった曲もあったから、いい曲だと思えるものをやりたかったんだ」

デイヴ・ムステインはカヴァーはジャム・セッションから自然に生まれたもので、その後ジェイムズ・ヘットフィールドに捧げられることになったという。「目的は純粋なものだ。『いいか。40年やってきて一度もツアーをしたこともないけど、自分がこの曲をやったら、それも変わるだろう』なんて言いたいわけじゃない。そういうことじゃないんだ。もっと今後の人生はこういう風にしていきたいんだ。尊敬に値することをやりたい。それでジェイムズ・ヘットフィールドに捧げるものをやることにしたんだ。傲慢に聞こえるから、こういうことは言いたくないけど、メタリカのギター演奏というのは世界を変えたんだよ」

デイヴ・ムステインはジェイムズ・ヘットフィールドも、ドラマーのラーズ・ウルリッヒも“Ride The Lightning”のカヴァーを聴いていないことを明かしている。「考えや勇気が足りなかったというわけじゃない。最後にジェイムズ・ヘットフィールドと話をした時はビジネスの話だったんだけど、それ以来、話をしていないんだ。だから、トラックをリリースする前に許可をもらえたらと思っているよ。でも、このことが明らかになったら、喜んでくれている人がたくさんいると思ったからやってみたんだ。機会があれば喜んで彼と話したいけど、電話番号は知らないんだ」

デイヴ・ムステインはメタリカのメンバーと再会できたら嬉しいとしながらも次のように語っている。「傷が癒えるのには時間がかかるし、今もそういう関係にあるのかも分かっていない。一緒に時間を過ごして新しい音楽を聴いたり、ふざけたり、そういうことをしたいとは思うけど、歳を取りすぎたのかもしれない。それは分からないよ」

デイヴ・ムステインは“Ride The Lightning”のカヴァーについて「関係を修復しようとしたわけじゃない」と改めて述べている。「ある人物へのリスペクトを示したかったんだ。私が彼を尊敬していると思っていないと思うから、そのことをはっきりさせたかった。バンドに敬意を表したかったんだ。もうギターを置く準備をしているから、何も言い残さないようにしたかったんだよ」

デイヴ・ムステインとメタリカは解雇されて以降、険悪な関係が続いていたが、2010年から2011年にかけてメタリカ、メガデス、スレイヤー、アンスラックスの4組は一緒にツアーを行っている。翌年にはメタリカの30周年記念コンサートにもデイヴ・ムステインは参加している。

今年5月、デイヴ・ムステインはメタリカの“Enter Sandman”のリフが盗作であるという説についても再び言及している。

関連NEWS

  1. Megadeth

    Megadeth、最後のアルバムをリリースしてフェアウェル・ツアーを行うことを発表

  2. Dave Mustaine

    MegadethのDave Mustaine、最後のライヴを宇宙でやりたいと語る

  3. Dave Mustaine

    MegadethのDave Mustaine、ガンと診断されてBruce Dickinsonから助言をもらったと語る

  4. Megadeth

    MegadethのDave Mustaine、David Ellefsonの脱退時に考えたことを振り返る

  5. Dave Mustaine

    MegadethのDave Mustaine、通算16作目となる新作のタイトルを明かす

  6. Megadeth

    MegadethのDavid Ellefson、咽頭ガンのDave Mustaineの近況について改めて語る

  7. David Ellefson

    元MegadethのDavid Ellefson、動画を流出させた人物に法的措置を検討

  8. Megadeth

    Megadeth、来日記念盤の発売が決定&来日インストア・イベントも開催されることに

  9. Megadeth

    Megadeth、最新作のアートワークを手がけたアーティストから訴訟を起こされることに

  10. Exit 111 Festival

    Exit 111 Festival、ラインナップが発表に

  11. Megadeth

    Megadeth、メンバー全員の手形の展示がタワーレコード渋谷店でスタート

  12. Marty Friedman

    Marty Friedman、自身の考えるギタリスト論について語る

  13. Megadeth、Stone Sour、Trivium

    Megadeth、Stone Sour、Triviumらのメンバーが参加するオンライン・フェスが開催

  14. Dave Mustaine

    Dave Mustaine、Metallicaのマネージャーから侮辱されて手術を取りやめた逸話を語る

  15. Megadeth

    Megadeth、パリ公演のステージでDave Mustaineの娘と共演