THE YELLOW MONKEY、4月17日に発売される19年ぶり9枚目のオリジナルアルバム『9999』の世界最速先行試聴会にメンバーがサプライズで登場し、まさかのアルバム全曲を生演奏

THE YELLOW MONKEY

THE YELLOW MONKEYが4月17日にリリースする19年ぶり9枚目のオリジナルアルバム『9999』の発売に先駆けた「世界最速先行試聴会」を、バンド縁の地である日本武道館で行なった。アルバム名にちなんだ9,999名の完全招待制、全席自由席という前代未聞の試みとなった試聴会には、多くのお客さんが音源を爆音で流すものを予想していたが、冒頭からメンバーの生演奏でニュー・アルバムを完全再現。まさかの演出に会場が騒然とするなか、アルバムに収録される全13曲を曲順どおりに披露するという、世界最速“生演奏”試聴会を繰り広げた。

開演時間。アルバム制作に迫るドキュメンタリーやメンバーインタビューがスクリーンに流れたあと、会場が暗転。「この恋のかけら」のイントロが流れはじめ、スクリーンが落とされると、目の前にはステージで演奏する吉井和哉(Vo/Gt)、菊地英昭(Gt)、廣瀬洋一(Ba)、菊地英二(Dr)の姿があった。驚きと興奮が入り混じった大きな歓声が会場を包みこみ、お客さんが一斉に総立ちになると、真っ赤な照明がステージを染めた「天道虫」、ヒーセの躍動感のあるベースが口火を切ったダークで怪しげな「Love Homme」や「Breaking The Hide」へと、次々にアルバムの楽曲が披露されていった。エマのギターが瑞々しくドライブした「ロザーナ」では、タンバリンを叩きながら歌う吉井のボーカルにお客さんの声が重なる。

今回の『9999』というアルバムは2016年の再始動以降にシングルなどでリリースした楽曲のほか、初めてロサンゼルスでのレコーディングで完成させた楽曲が収録される。バラエティ豊かな既出曲に比べると、この日初披露されたアルバム曲はガレージロックをテーマにしたということもあり、メンバーの個性を生かしたシンプルな曲が多い。そのすべてが“いま”のイエローモンキーが鳴らすべき音として武道館に響きわたっていた。

 イギリスのヴィンテージなロックへの憧憬が滲む美しいバラード「Changes Far Away」、ストリングスの音色がドラマチックで壮大な景色を描く「砂の塔」、ポップなメロディが弾んだ「Balloon Balloon」。アルバムの後半にかけても、1曲終えるごとに会場にはどよめきが起こり、初披露ならではの緊張感をともないながら演奏は進んでいった。エマの作詞作曲によるバンドにとって大切なナンバー「Horizon」では、吉井が歌詞を間違えてやり直す場面も。本来ラスト1曲までMCを挟まない予定だったが、「今回は試聴会だから喋らずに演奏に徹してきたんだけど……正直しんどかったです。みんなを前にするとテンションが上がっちゃうから(笑)」と、吉井。思わぬハプニングに会場の空気が和むと、続く「Titta Titta」ではアニーが叩き出すエネルギッシュなドラムに導かれるように会場にはハンドクラップが溢れていた。残りは2曲。3年前、“もう一度羽ばたけ”のフレーズと共にイエローモンキー再始動を告げた「ALRIGHT」では、マイクを通さずに叫んだ「ワン、ツー、スリー、フォー!」の声とともに武道館の熱狂は最高潮へと達した。

 ラスト1曲を残して、「どうもありがとう!」と感謝の気持ちを伝えた吉井の言葉に、会場の拍手は長い間止まらなかった。前代未聞の武道館での試聴会について、「19年間待ってもらったファンに一緒に聴いてもらいたくて、だったら我々が生でみなさんの前で演奏することがいちばん良いんじゃないかということで、こういうかたちになりました」と伝えると、アルバムタイトルに『9999』と名付けた意味を説明。「一人ずつの苦労が集まって、それを乗り越えていこうという意味でこのタイトルをつけました。まだまだ人として乗り越えなきゃいけないことがあります。生まれ変わったTHE YELLOW MONKEY、これからも一生懸命がんばりますので、どうぞよろしくお願いします」と誠実な言葉を伝えると、ラストソング「I don’t know」へとつないだ。ヒーセとアニーのベース&ドラムをきっかけに、エマのギターが伸びやかに重なり、吉井がアコースティックギターを弾きながら歌うその歌には、いまのイエローモンキーにしか歌うことのできない愛と生命力があふれていた。
THE YELLOW MONKEY
今回のアルバムが完成して、初めて通して聴いたとき、メンバーは「興奮した」と言っていた。会場で初めて『9999』を聴いた人も、きっと同じような興奮を体感できたのではないかと思う。『9999』というアルバムは、「このバンドを二度と解散しない」と、そんな決意と覚悟をもとに再びイエローモンキーを取り戻した4人の生き様が詰まっている。

Photo by 三吉ツカサ(Showcase)

演奏曲 ※アルバム収録曲順

1. この恋のかけら
2. 天道虫
3. Love Homme
4. Stars (9999 Version)
5. Breaking The Hide
6. ロザーナ
7. Changes Far Away
8. 砂の塔
9. Balloon Balloon
10. Horizon
11. Titta Titta
12. ALRIGHT
MC
13. I don’t know

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