ポリスのドラマーであるスチュワート・コープランドはスティングも協力したドキュメンタリーが来年BBCで放送されることが明らかになっている。
スチュワート・コープランドは「ホワット・イズ・ミュージック・アンド・ホワイ」と題されたプロジェクトでスティングを初めとした世界各国の音楽を愛する人々や専門家にインタヴューを行っており、この模様が映像作品として2020年の初めに放送されることが明らかになっている。
「これは音楽をきちんと認知し、音楽が進化を辿ってきた所以や、私たちになぜこれほどまでに影響を与えてきたのかを検証するためのものです」とスチュワート・コープランドはエンタテインメント・サイト「WENN」に語っている。「音楽は私たちの誰しもが好きなものですが、それがいかに私たちに深く根付いているものなのか、いかに私たちを支配しているものなのかを私たちは知りません」
「事実、音楽とは私たちの運動機能を文字通りつかさどることができ、公然な形で生殖器を刺激するように誘引する唯一の芸術様式なのです。シェイクスピアやレンブラントはそうではありませんが、スティングはそうなのです! 彼のヒット曲のほとんどはセックスを超越したラヴ・ソングであり、ロマンティックな結びつきを感じさせるものです。加えて、スピリチュアルなものを感じることもできます。まさに神の領域と言えるでしょう」
「スティングとは2時間話をしたのですが、これまでにない時間を過ごすことができました。私たちは総合的な音楽の話ではなく、特定の楽曲についての話をしました。他にもパティ・スミスやボビー・マクファーリン、(映画監督の)フランシス・フォード・コッポラとも話をして、彼が映画でどのように音楽を使っているのかについてもうかがいました」
スチュワート・コープランドはまた、認知心理学者であるハーバード大学のスティーブン・ピンカー教授を初めとした専門家にもインタヴューを行っており、ドキュメンタリーを制作する中で音楽の持つ力を思い知ることになったと語っている。「目は情報を教えてくれるものですが、音楽は感情を教えてくれるものです……音楽はこのような極めて重要な影響を私たちに与えているのです」
スチュワート・コープランドは自身が監督を務めた2007年発表のポリスのドキュメンタリー『ポリス・インサイド・アウト』が5月31日に初のブルーレイとして発売されることも決定している。
一方、スティングはセルフ・カヴァー・アルバム『マイ・ソングス』を5月24日にリリースすることが決定している。