モービーは新たに刊行した回想録『ゼン・イット・フェル・アパート(原題)』で過去にナタリー・ポートマンと交際していたと主張していることが「気味が悪い」と批判を集めていること受けて、予定されていた書籍のプロモーション・ツアーをキャンセルすることが発表されている。
モービーは『ゼン・イット・フェル・アパート』のプロモーションとして来週、ウェールズのヘイ・リテラル・フェスティバルへの出演のほか、ロンドンのアース、マンチェスターのマーティン・ハリス・センター、ダブリンのライブラリー・ホール・シアターでの講演が予定されていた。
モービーは今回、自身のウェブサイトで予定されていたツアーをキャンセルすることを発表している。「モービーは直近に予定されている公共の場への出演をすべてキャンセルいたします」とウェブサイトでは発表されている。「ご迷惑をおかけして申し訳ありません。チケットはすべて、ご購入いただいた場所で返金させていただきます。イベントのチケットをご購入いただいていた方々につきましては、モービーより喜んでサイン入りの蔵書票を送らせていただきます」
モービーはここ最近、回想録の中で述べられているナタリー・ポートマンとの過去の交際についての自身の主張を強調するような投稿をソーシャル・メディアに度々して物議を醸していた。
また、モービーは現地時間5月28日に自身のインスタグラムで謝罪の声明も発表しており、「しばらく姿を消すことにする」とした上で次のように述べている。「そうする前に、改めて謝罪したいと思います。今回のことはすべて僕の責任だと、ハッキリさせておきたいのです」とモービーは述べている。「僕は本の中で言及した方々に事前に見てもらうことなく、本を出版してしまいました。自分を守るように、横柄な文章を投稿してしまいました。2019年においても、1999年においても、不適切で敬意を欠いた行動をしてしまいました」
「言うまでもなく、責められるべきは僕であって、他の誰でもありません。ありがとうございます。そして、申し訳ありません」
モービーは回想録『ゼン・イット・フェル・アパート(原題)』の中で、過去にナタリー・ポートマンと飲みに行き、ハーバード大学のキャンパス内でキスをしたことを振り返っている。一方で、ナタリー・ポートマンは先週、モービーとの交際を否定しており、自身とのエピソードが書籍のプロモーションに利用されていることについて「困惑している」と批判している。
ナタリー・ポートマンは『ハーパーズ・バザー』誌によるインタヴューで次のように語っている。「彼が私と知り合ってからの短い期間を、私と交際していたと思っていただなんて驚いたわ。私の記憶としては、かなり年上の男性が、高校を卒業したばかりの私に気味悪く近づいてきたという感じだったから」
モービーはその後、現在は削除されているインスタグラムへの投稿でナタリー・ポートマンの主張に言及して、次のように綴っていた。「僕と交際したことはなかったってナタリー・ポートマンが言っているゴシップ記事を最近読んだんだ。困惑しているよ。実際、僕たちは交際していたんだからね。1999年に短期間交際した後で、僕たちは何年も友人同士だったんだ」
彼は次のように続けている。「ナタリーのことは好きだし、彼女の知性や行動力は尊敬しているよ。だけど、正直に言って、(短い期間ではあったにせよ)僕たちの関係性についての事実を彼女が曲げようとしていることが理解できないんだ。僕が『ゼン・イット・フェル・アパート』に書いたことは間違っていないし、それを裏付ける写真だってたくさんある」
モービーはその後、自身のコメントに批判や様々な反応を寄せられたことを受けて、「ナタリーや前もって知らせずに『ゼン・イット・フェル・アパート』で言及したすべての方々」に謝罪する声明を発表している。
「『ゼン・イット・フェル・アパート』で言及したすべての人たちに尊厳をもって向き合いと思っていたにもかかわらず、回想録が刊行される前に彼らに前もって知らせていなかったことはあまりにも浅はかでした」とモービーは白い背景に「モービーからの謝罪」と綴られた写真を投稿してキャプションに綴っている。
「僕はナタリーの知性やクリエイティヴィティ、動物の権利のための活動を尊重していますし、ナタリーや彼女の家族に迷惑をかけてしまったと思うと申し訳ない気持ちです」とモービーはナタリー・ポートマンについて綴っている。
彼は次のように続けている。「約14歳差という僕らの大きな年齢差を考えれば、20年前にナタリーと初めて会った時に、もっと責任や敬意をもって彼女と接するべきだったことは言うまでもありません」
モービーはまた、本書の中でかつてニューヨークのパーティーでドナルド・トランプに自身の「ペニスを擦り付けた」ことも明かしている。