レディオヘッドのフロントマンであるトム・ヨークはソロ・アルバムを予告していると見られる広告が渋谷にも登場している。
広告は「アニマ・テクノロジーズ」と呼ばれる企業の広告で、「ドリーム・カメラ」と題した夢を記憶できるサービスを宣伝するものとなっている。広告は渋谷のO-Eastの向かいに掲出されている。
広告には次のように記されている。「どうして夢は消えてしまうのか? これは昔からよくある話です。私たちは毎晩のように夢の中ではるか彼方の非現実的でおかしな世界を旅しています。しかし、朝になるとその世界の細部を思い出すことができません。ストーリーすら覚えていないこともあります。しかし、これはもう過去の話です。ANIMAは『ドリーム・カメラ』を開発しました。こちらのフリーダイヤルにお問い合わせいただければ、夢を何度も何度もお楽しみいただけます」
広告には「080-0080-4084」という電話番号も記されており、電話をかけると音声ガイダンスの後、“Not the News”というタイトルと見られる未発表曲が流れるようになっている。
昨年、トム・ヨークは政治的な内容を持ったソロ・アルバムを制作していることを明かしていた。
「これまでは政治的な音楽なんて作りたくなかったんだけどね。今やっているのはとにかくそういうものなんだ」と彼は説明している。「ナイジェル(・ゴッドリッチ)と仕上げようとしているところでね。そういう感じなんだ。常にあったものではあるんだけどね」
「すごくエレクトロニックなんだけど、これまでにやってきたものとはまったく違うんだ。今回のやり方はコンピューターに依拠しているものが真逆なんだ。おかしなやり方でスタジオで曲を作って、それを壊して、ライヴによるミックスでそれを再構築して、違うものができあがるというね。それが今レコーディングしているものだね」
「僕らは多くのサウンドやらエフェクトやらで即興で演奏するんだ。アルバムを作るにはすごく妙なやり方だけど、すごく楽しいんだ」