The Beatles、世界同時中継だった“All You Need Is Love”のレコーディングを当時のエンジニアが振り返る

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ザ・ビートルズは1967年に世界多元衛星中継で放送されたテレビ番組『OUR WORLD 〜われらの世界〜』で“All You Need Is Love”のレコーディングを生中継した時のことをエンジニアのジェフ・エメリックが振り返っている。

『OUR WORLD ~われらの世界~』は日本ではNHKで日本時間1967年6月25日から26日にかけて24の国で中継放送された世界初の多元衛星中継によるテレビ番組で、番組に出演したザ・ビートルズは番組のために書き下ろした楽曲“All You Need Is Love”のレコーディング風景が世界で同時中継されている。番組は全世界で4億人の人々が視聴し、ザ・ローリング・ストーンズやザ・フーのメンバーもこのレコーディング・セッションに参加していた。

“All You Need Is Love”はそのレコーディングが生中継されたのち、UKで1967年7月7日にシングルとしてリリースされている。

今回、当時ザ・ビートルズのレコーディング・エンジニアを担当したジェフ・エメリックがラジオ番組「アルティメット・クラシック・ロック・ナイツ」に出演して、当時21歳だった自身と19歳だったアシスタントのリチャード・ラッシュの二人がレコーディングの「責任者」を務めていたことを明かしている。

「恐ろしい状況だったよ。番組が生放送だったというのもあったし、当時はバックアップだったり、そうした必要なテクノロジーがなかった時代だったからね」とジェフ・エメリックは明かしている。「収録したものがそのまま放送されて、たしかリンゴ(・スター)のドラム以外はすべてその場でレコーディングされたものだったと思う。記憶にある限り、一番最初のリンゴのスネア・ドラムの音だけが重ね録りによるものだったんだ」

「構想としては、セッションの後でその日の晩にミキシングをしようとしていたんだ。その時には既に午前2時半を回っていたんだけどね。それを工場で処理した上で、木曜日(7月6日)には店頭に並べる予定だった。けど、僕らは確実なものにするために、一度工程を止めてその次の日にも作業に取り掛かることに決めたんだ。案の定、サウンドも素晴らしいものになってね。僕らは1時間30分でミキシングに取り掛かって、最終的にそれがリリースされたんだ」

『OUR WORLD ~われらの世界~』の放送に際しては、すべてのコンテンツを生中継で放送することで世界各国のテレビ局が合意していたものの、技術的な問題もあり、“All You Need Is Love”のバック・トラックの一部は前もって収録されていた。

「アシスタントのリチャードも言っていたけど、当時21歳だった僕と、19歳だったリチャードの二人の若者がこのプロジェクトの責任者だったんだよ」とジェフ・エメリックは語っている。「何か起きた時のために技術スタッフがいてくれたり、サポートは受けていたにせよ、リチャードはオープニングに音楽を合わせるためにテープを巻き戻す役割も担っていたほどでね。番組を観てもらえれば、リチャードが開始の合図に合わせてテープを巻き戻している音が聞こえるはずだよ。僕らは皆、リチャードの合図待ちだったんだ」

ジェフ・エメリックは番組が放送されるまで成功を確信できなかったとして、心を落ち着けるために収録直前にお酒を飲んだことを明かしている。「番組が放送される数秒前にミキシング・コンソールの前でスコッチを飲んだんだ」とジェフ・エメリックは振り返っている。「(スコッチは)コンソールの下に押し込んでおかなきゃならなかったけどね。一生懸命仕事してるように見えないといけなかったからさ!」

先日、ポール・マッカートニーは現地時間7月13日にロサンゼルスで行った全米ツアーの最終日となる公演でリンゴ・スターと共演を果たしている。

ポール・マッカートニーはリンゴ・スターと共に『ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)』に収録された“Helter Skelter”と“Sgt Pepper’s Lonely Hearts Club Band”を披露して、観客の歓声を受けている。

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