人間椅子「苦しみも喜びも夢なればこそ『現世は夢~バンド生活二十五年~』渋谷公会堂ワンマン」

1月24日、人間椅子ワンマンツアー「現世は夢~バンド生活二十五年~」の最終公演として、約23年ぶりとなる渋谷公会堂でのライブが開催された。

25周年となるアニバーサリー・イヤーに併せてリリースされた「現世は夢~25周年記念ベストアルバム~」を中心とした選曲は、会場に集まった約1800名ものファンを熱狂させるものとなった。

大歓声に迎えられ、和嶋のギターアルペジオから始まったのは新曲「宇宙からの色」、続けて地獄シリーズとも言うべき「地獄への招待状」とヘッドバンギングで会場が揺れる。
「25周年の締めの日に、ようこそおいでくださいました。25年間、人間椅子を応援してくれてどうもありがとうございます。」と鈴木から感謝の言葉が投げられると、和嶋からも「苦しみも喜びも夢なればこそ『現世は夢~バンド生活二十五年~』渋谷公会堂にお越しいただきありがとうございます。」と続ける。「今まで2度ほど出たことがあるんですけど、この渋公に再び戻ってくるまでに20年かかりました。そして、今までの2回はそれほどチケットが売れなかったんですが、初めてソールド・アウトしました!」と告げられると、大歓声が沸き起こり「和嶋くんが一生懸命ラジオに出た甲斐がありますね。」と鈴木が笑いを誘う。

そして「萬燈籠」に収録された「新調きゅらきゅきゅ節」「ねぷたのもんどりこ」に続き、「腐女子と愛すべきオタクたちに捧げます!」という紹介と共に披露されたのは、インディーズ盤の名曲「神経症I LOVE YOU」。鈴木が歌う「桜の森の満開の下」では、圧巻のパフォーマンスに会場も揺れる。

「ここだけの話、鈴木くんは当時長髪でビジュアル系だったんですよ。」と和嶋が当時を振り返ると、「和嶋くんだってジャニーズ系だった。」と鈴木が会場を笑いで包む。
「冥土喫茶」では、袈裟を脱いだ鈴木がファンを煽り、「オイ!オイ!」と会場からコールが沸き起こる。

兄貴こと、ナカジマノブから「渋谷のみんな、声を聴かせてくれるか?俺のこと兄貴って呼んでくれ!」の煽りに会場中から「兄貴!」コールが沸き起こる。加入10周年でもあるナカジマノブから「2人(和嶋・鈴木)がビジュアル系だったりジャニーズ系だったりしたとき、僕はガテン系だった。」と会場を盛り立てる。そして歌われたのは、名曲「蜘蛛の糸」。

続いて、鈴木がボーカルを取る「地獄の料理人」、「無頼豊饒」の中でも人気が高い「迷信」、最後に「針の山」と続き、熱狂を起こしたまま本編を終了した。

アンコールでは25周年の目玉とも言うべき、まずはナカジマノブがこの日に為に誂えた衣装を披露し、鈴木はデビュー時のトレードマークであった「ねずみ男」を当時の衣装で登場した。
最後に和嶋は「見知らぬ世界」で演じた「ウンモ星人」としてステージに現れ、大歓声が沸き起こった。
「淫獣」では、正しく”ねずみ男vs ウンモ星人”のステージに、渋谷公会堂はライブハウスと化した。

ダブル・アンコールで迎えられ、「最後におどろおどろしい曲でお別れしたいと思います。」と披露されたのは「なまはげ」。圧巻のステージは、25年分の感謝と26年目に向けた新たなる出発ともいうべき内容となった。
2015年も既にいくつかの予定が決まっているとされており、今後の発表に大いに期待したい。
また、ソールド・アウトとなった本公演の映像リリース、BSフジでの放送も決定しているとのことで、会場に駆けつけたファン・惜しくも見逃してしまったファンにとっても嬉しいニュースに引き続きチェックをしよう!

■セットリスト
01.宇宙からの色
02. 地獄への招待状
03. 新調きゅらきゅきゅ節
04. ねぷたのもんどりこ
05. 神経症 I LOVE YOU
06. 桜の森の満開の下
07. 今昔聖
08. 洗礼
09. 悪徳の栄え
10. 冥土喫茶
11. 深淵
12. 蜘蛛の糸
13. 地獄の料理人
14. 迷信
15.針の山
<Encore 1>
16. 陰獣
17. 見知らぬ世界
<Encore 2>
18. なまはげ


撮影:Yoshika Horita
テキスト:Atsushi Tsuji(辻 敦志) @classic0330