TOKIE インタビューvol.24

RIZE、AJICO、LOSALIOS、unkie、ACE OF SPADES、THE LIPSMAXと、数々のバンドで圧倒的なパフォーマンスで魅了するベーシストTOKIE。様々なレコーディングやライブにも参加し、近年ではプロデュースまでこなすベース・プレイヤーとして、幅広いミュージシャンからの信頼も寄せられる。そんなTOKIEのこれまでのベーシスト人生を全4回に渡りお届けします。

 

TOKIEさんが音楽に触れたきっかけから伺えればと思います。

TOKIE:実はですね、私がベースを始めてバンドをやるにあたって、入り口が音楽が好きでっていうのではく、楽器が先なんですね。中学で入学した学校のブラスバンド部が、すごく優秀だったんですけど、新入生の歓迎演奏を聴いたときにすごく感激して、「楽器は何でも良いからブラスバンド部をやりたい!」って急に思ったんですよね。

ブラスバンドの何処に惹かれたんでしょう?

TOKIE:生演奏にとにかく感動して。それまで音楽にまるで興味がなかったですし、運動部に入ろうと思ってましたから(笑)。それが突然180度変わるくらいの出来事でしたね。

実際に入部されて、”何でも良い”と話された楽器は何を選択されるのですか?

TOKIE:それまで音楽に携わったことがなかったので、「私が出来そうな楽器はどれだろう?」っていう基準で、第1希望がコントラバス・第2希望がパーカッション・第3希望がオーボエで出したのかな。そのときには身長もそれなりにあったのでそのままコントラバスになりました。

あ、ここでもう4弦になるんですね!

TOKIE:そこからずっとベースなんです。楽器が先にあって、それからブラスバンド部でやってた曲だったり、後にエレキ・ベースを弾き出してバンドに誘われるときにコピーした曲とかを聴き出したんです。

それが楽器が先という入り口ですね。コントラバスを第1希望で選ばれたのが意外ですよね。パーカッションの方が”出来そうな楽器”でいうと選びそうですけど?

TOKIE:そうですよね(笑)。きっと私自身、音程が欲しかったんだと思いますね。

—とにかくベースの練習がしたい

なるほど。実際に演奏されていた楽曲はどういうものがあったんですか?

TOKIE:所謂、クラシックとポップスのアレンジされたものをやっていましたね。自分では何が何だかわからず一緒くたにやっていたんですけど、後から考えると自分が弾いていて楽しいのはポップスでしたね。Earth Wind & Fireだったり、結構有名な曲たちを「あのとき弾いてたのはこの曲だったんだ」って知ることが多かったですね。

ありますよね、独特のアレンジを施されてるから後でオリジナルを聴いて知るという。コントラバスをブラスバンドで演奏して、エレキを持たれるのは同時期になるんですか?

TOKIE:ブラスバンド部で”3年生はエレキが弾ける”っていう仕組みがあったんですよ(笑)。私は先輩をみながらすごくエレキ・ベースが弾きたくて、2年間頑張ってたんですけど、3年生になる前に父親の転勤で引っ越ししちゃうんです。

ショック!

TOKIE:ね(笑)。転校を余儀なくされ、転校先のブラスバンド部は盛んではなく、楽器自体もなかったから失望も経験して(笑)。で、高校受験のときに「合格したら楽器を買ってあげる」と親に言われ、頑張って合格して買ってもらいました。

当時のTOKIEさんからすれば念願ですよね。

TOKIE:そうです。それからは家で練習していましたね。楽器を持っていたから、先輩にバンドに誘われるんですけど、すごく自然な流れでバンドをしていましたね。

よく、”バンドをしたくて楽器を買う”ってありますけど、TOKIEさんの場合は、ベースが弾きたくてバンドをしているという方が正しいですよね?

TOKIE:ベースで何かをやろうとか全然考えていなくて、とにかくベースの練習がしたいからっていうことでしたね。最初に誘われたバンドはSHEENA & THE ROKKETSのコピーバンドで、よく練習していましたね。

では、それからバンドで演奏することが、ベースを弾く中心になっていくのでしょうか?

TOKIE:また高校2年生のときに父親の転勤で転校しちゃうんです(笑)。でもそこからは”バンドをやりたい”って自分の意思で行動を起こしてバンドをやりましたね。

それからもコピーが中心だったんですか?

TOKIE:JOHNNY, LOUIS & CHARのコピーをしたり、ロックが大好きになったタイミングですね。

そうなるとライブで演奏となりますよね?

TOKIE:はい、当時は松戸にいたんですけど、地元のライブハウスで演奏したり、ヤマハのEastWestに出たりしてましたね。

EastWest!ヤマハのEastWestかポプコンに出られた方って多いですよね?

TOKIE:みんな出ていましたよね(笑)。そういったコンテストがいっぱいありましたし。良い演奏が出来るかで緊張していた記憶がありますね。

—ベースを辞めるという選択肢がなかった

そういったバンド活動をされる中で、例えばプロになる!や◯◯でライブしたい!みたいな目標を持たれることになるのでしょうか?

TOKIE:あまり考えてなかったですね。ただ、がむしゃらに貫いてきたことで、辞めるという選択肢がなかったことですね。人生の節目に当たるとき、例えば就職で音楽が趣味になったり、バンド自体をやらなくなったりって、私の周りにもありました。だけど、「ベースを続ける為にどうしていこう?」っていう選択の連続で今があると思うんです。ベースを弾き続けるという軸の中で、人生の選択をしてきましたね。

もう、好きっていう次元を超えてますよね。

TOKIE:そうだと思います。ベースを弾いていないと、私じゃないっていうくらいな感覚です。ただ、ベースで生きて行く≒お金を稼ぐっていう考えにならなかったのは何でだろうって今考えると思いますけどね(笑)。

ベースに純粋だったということだと思います(笑)。

TOKIE:(笑)。高校を卒業してからは、バイトをしながらバンドをしたり、少しずつサポートのお仕事をいただける様になりました。J-POPのお仕事が多かったですけど、色んな場所で弾かせていただけるのがすごく嬉しかったですね。

このタイミングから、少しずつ音楽のお仕事に携わるようになっていくんですね。

TOKIE:そのあとニューヨークに行ったことが、1つのポイントになったと思います。DEAD ENDのMORRIEさんが、ソロを出すタイミングでニューヨークでレコーディングをしていたんです。そこで、ニューヨークのライブハウスでライブをするというお話をもらって、サポートのお仕事としてベース担いで、1人で行きましたね。

フットワーク軽いですよね(笑)。

TOKIE:若かったですから、気軽に行けましたね(笑)。

ニューヨークでの活動もあったんですか?

TOKIE:ライブが終わって帰国するんですけど、時間が経ってから、そのときに会ったミュージシャンから「バンドを組むので、ベースはTOKIEとやりたい」って連絡をもらったんです。当時の私は何も考えない人だったので(笑)、「やるやる!」って受けてから、観光ビザを使って3ヶ月行っての繰り返しを2年くらいしていましたね。

当時ならではですね(笑)。ライブ活動が中心だったんですか?

TOKIE:そうです。CBGB’SやKnitting Factoryで月に1〜2回の頻度でしたね。

TOKIEさん自身、英語でのコミュニケーションも出来ていたんですか?

TOKIE:英語は全然話せなかったんですけど、バンドは出来るんですよ(笑)。最初、メンバーの中にE・Z・OのSHOYOがいたので、なんとかなりましたけど、挨拶も出来ないくらいだったんです。それでも、音を出すとみんな仲良くしてくれるから(笑)。

これぞ音楽の醍醐味ですよね。音楽に国境はないというのを体現されてる感じがします。もしかしたら、そのままニューヨークに居続けていたかもしれないですし。

TOKIE:ね。でもそういう、ニューヨークでやって行くんだって考えもなかったですし、全てが流れのままに動いていましたね。

軸がベースを弾くことだからなんでしょうね。

TOKIE:そう思います。今ね、振り返るとバカだなって思いますけど(笑)、そうやってベースを通して色んな人と繋がれたのは大きかったですね。あとは、ロックが好きになったあとに、ファンクが好きになったんですけど、そうやって初めて自分が聴いて良いと思った音楽たちに、出会っていくことが出来ましたね。

—観たり聴いたりして感銘を受けたものが、引き出しとして増えていく

ファンクのどの部分に魅了されたんですか?

TOKIE:グルーヴですね。Princeとかブラックものが流行っていた時代なんですけど、高校卒業したくらいの頃もファンクをやりたかったけど、私の周りにはハード・ロックとヘビー・メタルが好きな人ばかりで、バンドをしたいんだけど、入れないっていうこともあったくらいなんですよね(笑)。

それは辛いですね(笑)。

TOKIE:そうやって、自分で好きな音楽を聴くようになって、ニューヨークではパンク・ノイズに出会って、「カッコイイ」っていう発見をして。それまでは、まるで聴いてこなかったし、興味もなかったんですけど、BOREDOMSがニューヨークに来てて人気があったし、Jim Foetusも観に行きましたし、少しノイズとは違いますけどARTO LINDSAYも好きになったり。私がやっていたバンドが、元SWANSのメンバーのROLI MOSIMANNと仲が良かった繫がりで、THE THEのMATT JOHNSONも何度かライブを観に来てくれたりして、それまで聴いてなかったジャンルにニューヨークで出会いました。

TOKIEさん自身が音楽に対して食わず嫌いがないんですね。

TOKIE:そうですね、観たり聴いたりして感銘を受けたものが、どんどん引き出しとして増えていく気がしましたね。

そういったニューヨークでの生活に終わりを迎えることは、必然的だったんですか?

TOKIE:続けたかったですけど、貯金がなくなったので仕方なくですね。未だにニューヨークで演奏したいなって思っていますしね。帰国してからは、サポートのお仕事をしたり、ジャム・バンドで演奏したりしながら、RIZEの結成になりますね。

このタイミングなんですね!

TOKIE:そうですね、帰国してすぐではないですけど、たまたま共通の知り合いがいて出会ったんです。2人はまだ高校生でJASONSが彼らは好きだったんですけど、そのバンドはウッド・ベースなんですね。それで、「縦のベースとやってみたい」っていう話があって、声を掛けてもらったのがきっかけですね。

—ロックでアップライトが弾ける

TOKIEさんを初めて知ったときは、アップライトのイメージが強烈にあったんですけど、これなんですね。

TOKIE:そうだと思います。私が何故アップライトをやったかと言うと、ニューヨークでやってたバンドのドラムが、Soul CoughingのYuval Gabayで、私も大好きでいつもライブを観に行ってたんですね。そのバンドのベースがウッド・ベースで、それを観たときに「ロックでアップライトを弾きたい」って考えがずっとあったんですよ。JESSEとあっくんと会ったときに、「ここでなら、ロックでアップライトが弾ける」って、自分の考えを初めて音に出来たんです。

アップライト自体は弾かれていたと思うんですけど、RIZEがロックとして初めてだったんですね。

TOKIE:はい、それから3年目にデビューになりましたけど、メジャー・デビューをしたのはRIZEが初めてですね。ちょうどその時期にAJICOもやっていましたし。

AJICOもこの時期だと、2000年は忙しかったんじゃないですか?

TOKIE:あのタイミングは殆ど記憶がないんですよ(笑)。メジャー・デビューが初めてだったり、いきなりメディア露出が始まったりして、演奏する時間よりもそれ以外の時間が増えていったんですね。すごく嬉しい反面、葛藤もしていましたね。

今でこそ、時間配分も含めてバランスを取られていると思うのですが、初めてだとなかなか難しいですよね。

TOKIE:そうですね、当時は上手にこなすことが出来なくて、煮詰まったときもありましたね。もちろん、演奏している間は何のストレスもなく打ちこめていましたけど。

レコーディング時はいかがでした?例えばリリースタイミングに準じて締め切りもありますし。

TOKIE:それについてはバンドでしたし、良い作品を作ることに集中していたので、特にストレスなく出来ていましたね。逆に、突き詰めたものを作るということは、アマチュアのときには出来なかったことなので、そこはすごく嬉しかったですね。

RIZE、AJICOを経て、引き続きサポートのお仕事とLOSALIOSに?

TOKIE:そうです。特にサポートのお仕事が増えたタイミングですね。サポートをさせていただく良さは、お互いにフィードバック出来るところにあるんです。自分のバンドだったりプレイで培ってきたものを、様々なアーティストの方と共演することで、さらに得て昇華させられるんです。またそれを自分の活動に持ち帰って、今までと違うエッセンスを出していけるんですけど、それはお互いがあって成り立つものだと思うんです。だから、私の中でバンド・サポートのどっちかだけになってしまうと、バランスが崩れてしまいますね。

どっちもやれているし、やっていてこそ、TOKIEさんのプレイになるということですね。

TOKIE:はい、もちろん自身のバンドに、活動の重点を置くようにはしています。

そこが魅力ともなっていますよね。のちのunkieを挙げても、そういった活動がなければ、成し得なかったバンドだとも思います。

TOKIE:そうですね。LOSALIOSもその1つだと思います。最初、達ちゃんがBAR AOYAMAでセッションをやっていたと思うんですけど、そこに加藤くんもいて、あとは達ちゃんのお友達が入れ替わり立ち替わりで入ってて。確かAJICOをやってるときに、急に私が呼ばれて(笑)。

忙しいタイミングのときですね(笑)。

TOKIE:そうそう(笑)。そこで即興で弾いたのがきっかけで、暫く経ってお話をもらったんです。私が加入したときは、曲というよりはインプロでやっているセッションに対して、タイトルがあるスタイルだったんです。そこに私が、リフを弾いて構成を決めて、曲というものが出来上がりましたね。

確かに「世界地図は血の跡」から「Colorado shit dog」で、一気にその要素が加わりましたよね。

TOKIE:そうなんです(笑)。インプロもありつつ、メリハリや展開を加えていきましたね。一昨日のライブ(中村達也 9 Souls -Anniversary of Drums Beast-@代官山UNIT)は1年振りだったんですけど、そんなことを10年くらい散々みんなでやってきたから、久し振りでも1度音を出すと、アイコンタクトやそのときの抑揚感で、次の展開がわかりますしね。新しくセッションしたものを、新曲としてみんなに披露出来ましたし、すごく楽しかったですね。

—元々は、ボーカルがいるバンドをやりたかった

アンコールはびっくりしましたね。今回はケイタさんもいて、あれこそインプロのダイナミズムだと思いました。

TOKIE:ね!あのときのケイタくんもカッコ良かったですよね。

そういえば、LOSALOISがTOKIEさんがやっているバンドの中で、1番長いんですよね。

TOKIE:そうだ!気がつけばですね。

その次がunkieになりますね。

TOKIE:元々は、ボーカルがいるバンドをやりたかったんです。LOSALIOSがたまたまインストだったんですけど、だからunkieもそうかと言うと、良いボーカルの人がいれば入れたかったんです。

なるほど。確かに一括りにインストというよりは、曲のインストとしての要素が強いですよね。

TOKIE:ちゃんと曲をやるインスト・バンドですね。そこで差をつけるようにしていました。

LOSALIOSがあったので、実はunkieもインスト・バンドがやりたくてなのだと思っていました。

TOKIE:あぁ、そういうイメージになると思うんですけど、実際は違うんです。私の中で、音楽の”歌”というものがすごく大事になっていて。それこそ、今まで私はコーラスも出来なかったんですね。

—声がどの楽器よりもパワーを持っていることに気づいた

ホントですか?全然イメージになかったです。

TOKIE:実は出来なかったし、むしろ「コーラスなんてやりたいくない」って思ってたくらいなんです。それを3年くらい前から練習を始めて、コーラスが出来るようになりましたね。

何かきっかけがあったんですか?

TOKIE:清竜人くんのサポートをやっていたときなんですけど、彼の作品ってたくさんの音が積み重なっているので、コーラスがないと成り立たないんです。サポート・メンバーにコーラスがいなくて、私も出来ないのに「とにかくやってくれ」って言われて(笑)。

(笑)。

TOKIE:それでライブの度に「TOKIEさん、コーラスが…」って、ダメ出しされたのがすごく悔しくって練習したんです。そうやって弾きながら声を出していて、「声がどの楽器よりもパワーを持っているな」って気がついたんです。それはLOSALIOSやunkieという、インスト・バンドを経て経験したことですし、「声にはどの楽器も敵わないな」っていう瞬間を体験して。それから、声や歌に対してのリスペクトが大きくなりましたし、それがあったから、THE LIPSMAXになっていくんです。

それはしっくりきますね!

TOKIE:全員が歌うっていうね。

ACE OF SPADESで言うと、正しくボーカルがいるバンドだったわけですが?

TOKIE:ACE OF SPADESはHISASHIくんのマネージャーさんから「バンドやりませんか?」という、詳細がわからない状態で連絡をもらって(笑)。でもHISASHIくんとバンドってやりたくても中々出来ないなって思って、「やります!」と返事をしたら、あとから他のメンバーを知ったっていう(笑)。

スーパーバンドですけどね(笑)。

TOKIE:ACE OF SPADESは、あまりにビッグ過ぎて”やる・やらない”を考えるようなバンドじゃないなっていうのはありましたね。こんなことでもなかったら、絶対に一緒に出来ない人たちですし。今まで違うステージで活躍された方々と音を積み上げていく作業はとても貴重だし、楽しかったです。

TOKIEさん自身に変なこだわりもないから、そういった判断が出来るんでしょうね。

TOKIE:やってみて「違うな」と思ったこともありますが、音を出す前に断ることはしたくないんですよね。せっかくオファーをいただいたのですから、どんなジャンルの方とでもやってみたいと思っていますね。

声や歌に対してのリスペクトから、THE LIPSMAX結成となりますが、元々知り合いだったんですか?

TOKIE:ドラムの美代(山口美代子)ちゃんとは、detroit7でunkieと対バンをやっていたので以前から知っていて、LOVEちゃんは存在自体は知っていましたが、一昨年の夏に彼女のアコースティック・ライブに誘ってもらったのが初めてです。

LOVEさんは、以外と最近だったんですね。

TOKIE:そうですね、そのライブで私はアップライトで参加させてもらって。結構ノリの良いロックな曲を、LOVEちゃんのアコギと合わせてたんですけど、他のメンバーもいる中「2人でやってみたら?」って言われてやったときに、LOVEちゃんのアコギでカッティングするグルーヴが、すごくピッタリだったんですね。自分と似たものを感じて「一緒にやってみる?」って話になったんです。

そこがきっかけになったんですね!

TOKIE:LOVEちゃんの良いところで、その場の話だけで終わらせないんですね。少し経って、LOVEちゃんから「バンドの曲を書いてみました」って、すぐにアクションを起こしてくれて。それから2人でバンド・イメージを膨らませていくときに「女子バンドにしよう!」って。それから「メンバーはどうする?」って話になるんです。

先ほど、”似たものを感じた”と話されていたのが、しっくりきますね。波長が合うから、自ずと形にしていく作業も早いですし。

TOKIE:そうそう(笑)。それでドラムは女子だったら誰が良いかという話のときに、LOVEちゃんから「山口美代子さんが気になるんですけど」っていう名前が出たんです。そして、3人でセッションに入って”やりましょう!”ということになりました。

「LIPSY!!!」の制作は、その後すぐに始められたのですか?

TOKIE: 4曲のうち3曲は、最初にLOVEちゃんが書いてくれた曲なんです。「J.T.Beat」は、初めて3人でスタジオでセッションしながら作った曲なんです。

—絶対、みんなで声を出す

どの楽曲も、現在進行形のロカビリーの骨太さがカッコイイです。

TOKIE:3人とも男っぽいんで(笑)、音も男らしくなっていますね。

バンドのイメージを膨らませる中で、THE LIPSMAXのコンセプトはどう決まったんですか?

TOKIE:せっかく3人の女子が集まっているので、”みんなやったことがないことをやろう”というのがありました。メイクも衣装も楽曲もロカビリーっぽいコンセプトにしようと決めましたね。ただ、みんなそれまではロカビリーをやったことがないっていう(笑)。

確かに(笑)。

TOKIE:女子3人が集まって楽しいことを共有していることを、バンドでみせたくてどんどんアイディアを出していきました。それは、3人じゃないと表現出来ないことでしたし。

さらに3人とも歌うというのも、その魅力の1つであり、コンセプトとなっていますよね?

TOKIE:それは私がゴリ押しで決めました(笑)。「絶対、みんなで声を出そう!」って。今回、美代ちゃんがコーラスを普段やってないから「出来ない」って言ってたんですが、「いやいや、出来るようになるから」って(笑)。

実際のライブではTOKIEさんから見ていかがですか?

TOKIE:最近、ピッチもきれいになってますし、出来るようになってますし、素晴らしいです。

—自分で考えて進んで行く

結成して、どのくらいの期間が経ったんですか?

TOKIE:一昨年の11月が初ライブだったので、2年目ですね。

ライブを通して、反響や反応にどう感触を得ていますか?

TOKIE:みんな面白がってくれているなって。まだ音源が出ていなかったタイミングにも関わらず、FUJI ROCKに出演させていただけましたし。

最終日のAVARONステージでしたね。活動自体も順風満帆な印象を受けます。

TOKIE:いえ、音源がまだ4曲しか出せていないので、早くフル・アルバムを出せたらなって思っていますね。実際に、それに向けて曲作りをしている最中です。

ライブについてはいかがですか?

TOKIE:今年もコンスタントにやっていきたいですね。既に2月のライブも決まっています。

ヴァレンタインに“THE LIPSMAX THE LIPSMAX & たむらぱん presents HUNGRY ANGRY VALENTINE!!!!”は必見ですね。

TOKIE:これは女子ならではですよね(笑)。でもそれだけじゃない、面白さがあるイベントに出来たらなって思いますね。

TOKIEさん自身が、こうやってイニシアチブを取って活動されるのが、変化の1つのように感じますね。

TOKIE:今回、こうやって振り返ってみて、流れに乗ってこれたとは思うんです。でもこれからは、自分で考えて進んでいかないとダメだなって感じているんです。THE LIPSMAXがその1つですし、出来ればツアーもしたいです。あと、いろいろとやらせていただいているサポートは引き続き全力で望んでいきたいし、毎年ある新しいご縁も楽しみなんです。

音楽活動で言うと、ある意味変化の年となりそうですね。

TOKIE:そうなれば良いですけど(笑)。あと、”食”に関してすごく興味があって、昔から読んでいる本が、気が付いたら食育の本ばかりだったりしてますね。体に良い食材だったり、食事法だったりを漁るように読んで試しています(笑)。

何か1つ教えて欲しいです(笑)。

TOKIE:ココナッツオイルはハマってます。バターの代わりに使ったり、コーヒーに入れても良いですし、肌に塗っても良いですし。

万能ってことですね!メジャー・デビュー15周年を支えた裏に”食”があると。

TOKIE:15年は早いなぁ(笑)。大人になると、諦めちゃう場面が多いですけど、楽しむことを力まず諦めなかったから今があるので、これからもそれを忘れずにいけたらと思います。


取材:2015.01.07
インタビュー・テキスト:Atsushi Tsuji(辻 敦志) @classic0330
photo:Hiromi Morimoto

ライヴ

<THE LIPSMAX>

●2015.2.10 (Tue) THE LIPSMAX FIX Presents THE MAN with チャーリーコーセイ~ルパン三世 皆殺しの唄

open: 18:30 / start: 19:30

place: 新宿 ReNY

[出演]
THE MAN with チャーリー・コーセイ
guest vocal (chorus) 武田カオリ
guest band:THE LIPSMAX

[チケット]
adv: 3,900yen / door: 4,400yen
・イープラスhttp://eplus.jp/
・ローソンチケットhttp://l-tike.com/

●2015.2.14 (Sat) THE LIPSMAX THE LIPSMAX & たむらぱん presents HUNGRY ANGRY VALENTINE!!!!

open: 18:00 / start: 18:30

place: 新代田 LIVE HOUSE FEVER

[出演]
THE LIPSMAX / たむらぱん

[チケット]
3,500yen (+1drink) ※3歳以上チケット必要
・ローソンチケット 0570-084-003(Lコード:74541)
・イープラス
・ぴあ(Pコード:250-929)

[お問い合わせ]
DISK GARAGE 050-5533-0888

「THE LIPSMAX & たむらぱん presents HUNGRY ANGRY VALENTINE!!!!」

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