coldrain、2月開催の初主催フェス『BLARE FEST. 2020』、地元・名古屋が熱狂し伝説となった二日間のライブレポ公開

coldrainが地元・名古屋のポートメッセなごやで2月1日~2日に渡って開催した初の主催大型フェス『BLARE FEST.2020』。国内ロック勢だけではなく、海外でのライブ・フェス出演も果たすcoldrainならではの海外バンドを招いた同フェスには2万人×2デイズのキャパに10万人の応募が殺到。開催後も余韻が醒めないオーディエンスが続出、初開催にして伝説と言われた同フェスのライブレポートが到着!

また、3月17日(火)深夜0:51〜 メ〜テレ「BomberE」では『BLARE FEST.2020』のライブ映像が拡大版で放送!2週連続での放送が決まっており、1週目はROTTEN GRAFFTY、Crossfaith、WE CAME AS ROMANS、THE ORAL CIGARETTES、HEY-SMITH、FEVER333、MAN WITH A MISSION、coldrainの模様を放送。ぜひチェックしてほしい。

なお、coldrainは10月18日に自身最大キャパとなる横浜アリーナワンマン公演を行う。

『BLARE FEST.2020』 LIVE REPORT TEXT:荒金良介

■Day1(2020.2.1)

 coldrain主催のフェス『BLARE FEST.2020』が彼らの地元・名古屋のポートメッセなごやで開催。これはバンドが2010年に立ち上げたライヴイベント『BLARE DOWN BARRIES』(ブレア・ダウン・バリアーズ=爆音で壁を壊す)を大型フェスとして発展させたものである。2月1日〜2日に渡り、1日2万人×2デイズという日程で敢行され、応募総数はなんと10万人に到達したらしい。

 今回は3ステージ制を取っており、レポートは「FIRE STAGE」、「WATER STAGE」を中心にお伝えしたい。別館の「THUNDER STAGE」ではPALEDUSK、PRAISE、RED ORCA、ANNALYNN、SHANK、VOLUMES、氣志團、Crystal Lakeが熱戦を繰り広げた。では、タイムテーブルの順番通りに「FIRE STAGE」→「WATER STAGE」のサイクルで書き記す。

 1日目のトップは飾ったのはROTTENGRAFFTYだ。「遂にこの時が来たぞ!」とNAOKI(Vo)が雄叫びを上げると、出し惜しみなく名曲「金色グラフティー」で幕を開け、会場を瞬間沸騰させる剛腕ぶり。中盤にはブリブリイケイケの超絶ラウドな最新シングル表題曲「ハレルヤ」を放ち、手加減ゼロの攻撃力を発揮。「THIS WORLD」を挟んだ後、coldrainのカヴァー「THE REVELATION」まで炸裂。そこにMasato(Vo)も参加して初っ端からクライマックスのごとき盛り上がりを記録した。

 それに続けとばかりにCrossfaithもラウド地獄に観客全員を誘う。序盤から「Monolith」の殺傷力に圧倒されながら、この場所で新曲もプレイするサービスぶりで、わかりやすいリフと突き抜ける歌メロはインパクト絶大だった。「これだけ海外バンドが混ざってる(バンド主催の)フェスはない」とKoie(Vo)は語っていたが、まさにCrossfaith、coldrain共にワールドワイドに活動するバンドたちだ。国境の壁も爆音で壊すんだ!というスピリットは今回のラインナップにも表れている。そして、この2バンドが多大な影響を受けたLINKIN PARKのカヴァー「Faint」まで飛び出し、再びMasato(Vo)が登場してツイン・ヴォーカルで聴かせるサプライズに観客も大興奮した。

 初日の頭2組を観た時点で凄いフェスになると強く確信した後、結成20周年を迎えたサンボマスターも決して負けていない。「愛と平和!」のコール&レスポンスを繰り広げた「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」、キラキラしたピュアなメロディを爆発させた「輝きだして走っていく」など、メンバー3人で搔き鳴らす演奏力は迫力十分である。絶対的なポジティヴィティで観客を明るく照らしていた。

 次は2018年にクリーン担当のKyle(Vo)が他界した米ミシガン発のメタルコア・バンド、WE CAME AS ROMANS。彼らはCrossfaith、ONE OK ROCKとも対バン経験があり、ツイン・ギター擁する6人編成から繰り広げられるヘヴィネスや浮遊感溢れるシンセの相性が実にいい。昨年発表した新曲「Carry The Weight」、「From The First Note」を織り込み、怒号スクリームとキャッチーな歌メロで観客の心をしっかり掴んでいた。

 「俺たちの仲間がフェスをするのでお祝いに来ました!最後のバンド(coldrain)にバトンを渡すひとコマにはなりたくない。でも華を添えたい、そんな気持ちは初めて・・・」と渋谷(Vo)は告げ、1対1で向き合う濃密なライヴを魅せたのはSUPER BEAVERだ。ラストはcoldrainが好きだと言ってくれた曲と説明し、「愛すべきcoldrainに捧げる!」と言った後に「シアワセ」をプレイ。ありったけの気持ちをすべて注ぎ込んだ歌と演奏を聴きながら、目頭が熱くなるのは抑えられなかった。

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