THE MAN with チャーリー・コーセイ「ルパン THE 3rd 殺しの唄」

「みなさん、ビルボードライブ東京へようこそ!外は寒くて雨が降ってるけど、ここだけは熱く熱く、爆発しよう!」と冷牟田のMCから、ソリッドな中村 和輝(Gt)のギターが歓声を裂くように「Ghost Dog」へなだれ込む。青木 ケイタ(baritone sax / flute)が客席に降り、また客席2階へ上がるパフィーマンスに、観客もスタンディングで盛り上がりをみせる。「BODYHEAT」では、拳が突きあがるほどの歓声が沸き起こり、それに反応するように中村のギター・ソロも激しさを増してゆく。最高の疾走感で演奏を終えると、突然ステージが暗転し、SE「ルパン三世 エンディングテーマ が流れる。

再びライトが照らされたステージからは「Shot In The Dark」が奏でられ、チャーリー・コーセイと武田カオリ(ゲスト・ボーカル)がステージに登場し、「Afro Lupin ’68」をアウトする。チャーリー・コーセイと武田 カオリの歌声が、「ルパン THE 3rd」の始まりを告げ、伊藤 隆郎(Dr)のフロアドラムに合わせて、手拍子が客席から沸き起こった「Year Lupin」では、歓喜と静寂が同居した物語を奏でる。転調と共に、飯川のトランペットが多彩な表現で魅了していく。
チャーリー・コーセイのMCから「闇を走る」が続き、フロアを動き回りながらソロをとる寺谷 光(trombone)は、その力強い音色を響かせた。

夏の終わりを憂う様に奏でられた「愛のテーマ」では、優しく切ない青木のフルートにチャーリー・コーセイと武田 カオリの歌声が織りなす愛に酔いしれる。
飯川をフロントに、伊藤、中村、加藤、ツタヤトシヒコによる「Cool Lounge」では、美しい音色と安定したテクニックによるアンサンブルが、絶妙な美しさを惹きつける。中村作曲による「天国のブルース では、深遠な静寂に誘う深みのある音色、ミドルテンポの心地よいフレージング、時折見せる疾走感など、淀みない奔放なルパンの魅力が溢れている。永遠の名曲「ルパン三世主題歌II(エンディングテーマ)を歌い上げ、大歓声に包まれながらチャーリー・コーセイと武田 カオリがステージを後にする。

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